肘・離断性骨軟骨炎
離断性骨軟骨炎とは?
成長発展途上にある肘外側の軟骨(上腕骨小頭の軟骨)に繰り返し負担をかけることで、軟骨が障害されてしまうことを離断性骨軟骨炎言います。
別名:外側型の野球肘とも言われています。
【どうして障害されるの?】
投球動作や体操で肘に負荷がかかってしまい、軟骨が障害されてしまいます。また、局所の血流障害も原因の一つと言われています。
【どんな症状?】
上腕骨小頭に限局に押した時や投球時などの肘の外側に違和感や痛みが出てきます。肘の曲げ伸ばしでも痛みや動きが悪くなったりしてきます。
【診断】
レントゲンで肘の状態を確認します。初期(透亮期)・進行期(分離期)・終末期(遊離期)と3つに分けられます。病態が治癒するまでに約6ヶ月〜12ヶ月近くの期間がかかります。
その間、定期的にレントゲン撮影して、病態が進行していないかチェックします。
【治療法】
初期・進行期・終末期によって、手術をしない方法(保存療法)か手術をおこなうのかと、治療方法が変わっていきます。保存療法:初期・進行期とが適応。
局所の安静が必要となってきます。(スポーツ活動禁止や道具の片付けを患側を使わないように指導)。*ギプスや装具などの固定は基本的には使用しませんが、症状によっては固定を使用する場合があります。
肘を曲げたり伸ばした時や押した時の痛みがし消失て、レントゲンでも改善傾向であれば、
段階的に運動を許可して、徐々に運動強度を上げていきます。
手術療法:終末期が適応
遊離体が巣内であり十分な厚み(役5mm以上)を有する場合⇨接合術(スクリューや骨釘を数本使用)遊離体が巣外にある場合は、基本的には摘出術を行う。
運動開始までに約3〜6ヶ月近くかかり、徐々に運動強度を上げていきます。