変形性膝関節症の治し方
年齢を重ねていくと、関節の痛みに悩まされることがあります。代表的なものとして膝の痛みがあります。慢性症状になってしまうとQOL(クオリティ・オブ・ライフ、生活の質)に大きく影響してきます。この症状は加齢が原因とよく言われています。長い年月をかけて膝を使い続けた結果、膝の軟骨がすり減り、骨の変形や膝の痛みが出現していきます。この疾患は女性に多いという特徴があります。
私たちは、いつまでもご自身の足で歩くことができ、心身共に健康的な日常生活を送ってほしいと願っています。
変形性膝関節症が原因で生じる膝の痛みには、治療の中でも運動療法が有効ということが言われています。
電気をあてても痛みが無くならない。ヒアルロン酸を打っているけどなかなか良くならないなど、膝の状況が改善しない場合は、当院で行う運動療法を含むリハビリテーションが有効な場合がございます。
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、膝の関節軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかり、骨が変形していってしまうことによって痛みが起こる症状のことを指します。軟骨は関節を滑らかにする役割を持っており、その減少は痛みや動きにくさにつながります。この疾患は、運動不足などによる筋肉量の低下が原因となっている場合もあります。筋肉量が低下すると関節を支える力も低下し、関節に負担がかかってしまうということがあります。
治療法としては、薬物療法、理学療法、物理療法などがありますが、症状が進行すると最終的な結末は全膝人工関節置換術という手術になります。その前に保存的治療を行い、手術をしないで過ごせるようにしていくことは重要です。
↑70代女性・右膝レントゲン写真・変形性膝関節症
正常 骨の変形が見られません
変形性膝関節症 どんな症状
変形性膝関節症によく見られる症状としては、膝の痛みや腫れが代表的です。
この痛みは歩行や階段の昇降など、膝に負荷がかかる動作をする際に
特に強くなる傾向があります。
おおまかに初期-中期-末期と分類されます
【初期】 歩き始め初動作時などの動作時痛
【中期】 正座や、深く曲げる、しゃがみ込みなどがつらくなってきます。膝の 可動域制限が出てきます。
【末期】 生活に支障が出てきます 膝が伸びない、曲げられないなど出てきます 骨の変形でO脚になっていくのもこの時期です
この痛みは歩行や階段の昇降など、膝に負荷がかかる動作をする際に
特に強くなる傾向があります。
おおまかに初期-中期-末期と分類されます
【初期】 歩き始め初動作時などの動作時痛
【中期】 正座や、深く曲げる、しゃがみ込みなどがつらくなってきます。膝の 可動域制限が出てきます。
【末期】 生活に支障が出てきます 膝が伸びない、曲げられないなど出てきます 骨の変形でO脚になっていくのもこの時期です
治療方法
変形性膝関節症の診断がついたら、まずは保存療法を行っていきます。保存療法とは手術以外の治療方法のことです。以下のものが代表的です。
【投薬、注射】
注射で炎症を抑えたり、関節の滑りを良くさせます 内服薬で痛みを軽減させます
【装具療法】
サポーターなどを処方します
【運動療法】
リハビリにて膝周りの筋肉をつける、ストレッチを行うなどいたします 自宅でできるエクササイズなどをお伝えします
【徒手療法】
セラピストが直接患者さんの身体に触れ、筋肉を柔らかくしたりします
【物理療法】
低周波や超音波治療、寒冷療法(アイシング)などを行います
【日常生活動作の改善】
リハビリテーションにて日常動作のアドバイスなどをお伝えします