剣道の怪我① アキレス腱断裂



 
剣道で多い怪我の1つに、アキレス腱断裂が挙げられます。急激に前方へ打撃する際や方向転換時に、蹴り足である左足の下腿三頭筋に強い遠心性収縮が生じることにより発生することが多いと言われています。
 

 
アキレス腱断裂とは?


下腿三頭筋と踵骨の連結部であるアキレス腱に、急激な伸張ストレスが生じた場合に発生し、完全断裂から部分断裂まであります。30~40代に多く、スポーツ活動中の受傷が全体の約80%を占めています。受傷時には、後ろから蹴られたような衝撃や、破裂したような断裂音が生じることもあります。
アキレス腱断裂が生じる方の中では、過密スケジュールによるオーバーユースで受傷したり、アキレス腱炎や違和感を感じながら練習を続けて受傷するケースもあります。

●主な症状
・底屈時(つま先を下に下げる時)に痛い。
・歩くことはできるがつま先立ちが困難。
・アキレス腱断裂部に陥凹を認め腱のレリーフ(浮き出し)がはっきりせず、皮下血腫が出現することがある。
 
●治療方法
アキレス腱断裂の場合、治療には保存療法と手術療法があります。
保存治療の場合、ギプスや装具で固定した後、リハビリテーションで運動療法を行い治療していきます。
手術療法の場合、アキレス腱縫合術を行い一定期間固定したのちリハビリテーションで可動域訓練や運動療法等を行っていきます。
 
 
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