足の裏・踵(かかと)の痛みがある方へ

足底腱膜について

足底腱膜は踵(かかと)の骨から足の指へ広がる強靭な腱の膜です。足の土踏まず(縦アーチ)を支える重要な役割があり、歩行・ランニングなどの荷重時に
スプリングのように、地面と足部の衝撃を和らげるクッションとして働きます。

足底腱膜炎とは

上記のアーチ構造が崩れると、足底腱膜が過剰なストレスが加わることにより、足底腱膜に微細な損傷や炎症が発生し、足底部の痛みを生じます。
足部の形状も重要で、扁平足やハイアーチ(甲高足)に症状が起きやすく、オーバーユース、硬い路面、クッション性の低い靴の使用頻度が高まることによって
症状を生じることもあります。
また足底腱膜自体ではなく、ふくらはぎの硬さ、足に合っていない靴の使用なども関係することがあります。

足底腱膜炎の症状(踵が痛い、足裏が痛い)

✔ 朝起きたときの1歩目が痛い
✔ スポーツや長時間歩くと痛い
✔ 足裏へ体重が乗ると痛い

診断方法

✔ 単純レントゲン検査
✔ MRI画像検査

また、スポーツの頻度・練習量や地面の状況、仕事の内容等(移動時の歩行距離、使用している靴など)を聴き、痛みの出る部位を確認します。

治療

✔️   リハビリテーション
✔️   内服薬、外用剤
✔️   インソール作成
✔️   体外衝撃波
✔️   ステロイド注射・ハイドロリリース注射

急な痛みに対しては局所の炎症を抑えるため安静が必要です。運動量の高い人は練習内容の変更を検討します。
治療としては足底腱膜・ふくらはぎのストレッチや物理療法(超音波治療や電気治療など)を行い、痛みの軽減と柔軟性の改善をはかります。
スポーツ現場では、テーピングやインソール(足底板)を使用することによってストレスを和らげます。

多くは上記内容を行うことで症状が軽減しますが、それでも全体の1割は症状変化に乏しく、難治性で痛みが残ってしまいます。
その場合には、体外から衝撃を与える体外衝撃波治療があります。

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