槌指(マレット指)
槌指(マレット指)って?
突き指することで、手指の第1関節(別名:DIP関節)が 自力で伸ばせなくなってしまう ことを槌指(つちゆび)と言い、別名:マレット指と言われています。
球技系のスポーツで発生しやすく、 スポーツの手指外傷の中では最も多い と言われています。
どうして伸びなくなるの?
突き指によって 腱または骨に異常が生じることで指が伸びなくなります。腱が原因なら腱性槌指と言われ、骨が原因なら骨性槌指と言われています。
それぞれについて、説明いたします。
腱性槌指
指の第一関節(DIP関節)が伸びている状態で、 ボールがあたり強制的に指が曲がること で
指を伸ばす腱(終止腱)が切れてしまう で生じることを腱性槌指と言います。
骨性槌指
指の第一関節(DIP関節)が ボールが当たるなどで強制的に指が過度に伸びてしまい 、
指の末端部の骨(基節骨) 関節内 での骨折を生じること を骨性槌指と言います。
ひどい時には、脱臼してしまうこともあります。
どんな症状?
指の第一関節(DIP関節)が曲がったままで、自力で伸ばすことができない が、他の指を使うとDIP関節を伸ばせることができます。
診断
レントゲンや超音波検査 で骨折や腱が傷ついていないか確認します。
治療方法
病態や怪我してからの期間によって治療法が変わってきます。
腱性槌指
基本的には手術をしないで、 装具やアルミ副子などを使った患部固定 で治療していきます。固定除去後に指の可動域の改善を目的としたリハビリを行っていきます。
状態によっては、手術を行うこともあります。