変形性関節症とは

関節は 可動性 と 支持性 という人間が活動するために重要な機能を受けもっています。

関節は 骨、関節軟骨、滑膜、靭帯、半月板などによって構成されています。

変形性関節症ではこれらの関節を構成組織が様々なメカニズムで傷害されてしまうため、関節としての機能が低下してしまいます。
関節軟骨の変性は関節の衝撃吸収能力を低下させるとともに、滑らかな関節運動の障害となります。
また、滑膜という物質が増殖し関節内に貯留する関節液を増加させ、関節の内圧が上昇し疼痛になります。





関節軟骨は血管、神経、リンパを欠く組織で関節液によって栄養や酸素供給を受けています。
関節軟骨自体には侵害受容器(疼痛を感知するセンサー)が存在しないため、関節疾患における疼痛の自覚には関節軟骨は直接関与せず、滑膜や関節包が疼痛を認知しています。

変形性関節症などの関節疾患では関節軟骨破壊の結果、衝撃吸収能力が損なわれ軟骨下骨には過大な力学的ストレスが伝達され、軟骨下骨のリモデリング(組織の再構築)亢進するとともにしばしば微小骨折(microfracture)を生じます。力学的ストレスが刺激となって軟骨下骨における骨を作る反応が促進された結果、軟骨下骨が硬化します。




 
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