股関節トレーニング
股関節周囲筋の筋力は、どのプレーにおいても重要です。
例えば投手では、よく言われるお尻の筋肉(大殿筋・中殿筋)のほかにも、踏み込んだ後の「カベを作る」ことや骨盤を捻る動作の時に、踏み込み側の 股関節内転筋(内もも) の筋肉が重要となること を知っていますか??
これらが機能しないことで片脚立位が安定しなかったり、投球時の軸がブレブレになったりしてしまい、パフォーマンスが安定・向上しないことはもちろん、 股関節の機能を他で代償することでケガにつながる 可能性も考えられます。
例)
・股関節の機能を十分に使えずに膝に負担がかかったため、膝痛を発症した
・下半身が十分に使えていない状態で、速く投げたい、遠くに投げたいと腕で頑張り、肩肘に痛みを発症した
そこで今回は、 股関節トレーニング を以下で紹介します!!!
ウォーキングフロントランジ
方法
1.立位姿勢から、一番右の写真のように脚を上げる(片足立ち)。
2.軸足の膝は伸ばしたまま、上げた脚を前に踏み込む。その際、お尻やももの裏・内側を意識する。
3.踏み込み側のお尻やもも裏に伸張感を感じたら、後ろ脚を一気に前に持ち上げ3秒キープ(片足立ち)。
4.2・3を繰り返す。
回数:10歩×2セット
※①片足立ちで後ろに仰け反らないように注意する。
②2の姿勢では、膝が内に入らないように注意する。
③終始背中は丸まらないように注意する。
ツイストフロントランジ
方法
1.立位姿勢から、一番右の写真のように脚を上げる(片足立ち)。
2.上げた脚を前に踏み込み、膝が90°になるまで落とす。その際、軸足の膝は伸ばす。
3.踏み込みながら骨盤から捻るようにツイストする(踏み込み脚の内ももが効いてくる意識)。
回数:片方10回×2セット
※①片足立ちで後ろに仰け反らないように注意する。
②2・3の姿勢では、膝が内に入らないように注意する。
③ツイストするときに身体が左右に傾かないよう注意する。
SSCスクワット
方法
1.肩幅より一足分程広くし、つま先と膝を同じ向きにする。
2.スクワットと同様に背筋を伸ばしたまま、お尻を後ろに引くようにして、股関節と膝関節を曲げる。
3.2と同時に股関節を折りたたむように上半身を倒す。
4.一瞬力を抜いてお尻が落ちたときに、お尻に伸張感を感じる。
5.伸張感を感じたら、一気に股関節を伸ばすように立ち上がる。
回数:15~20回×2セット
※お尻やもも裏に効かず、もも前が疲れる場合は、通常のスクワットから始める。
サイドランジ
方法
1.一番右の写真の姿勢をとる。
2.つま先と膝の向きをそろえて、上げた脚を横に踏み込む。
3.踏み込むと同時に、お尻を後ろに引くようにして股関節と膝関節を曲げ、上半身を倒す。
(スクワットと同じ)
4.伸ばしている脚で地面を蹴りながら、踏み込んだ側の股関節を伸ばし、脚をそろえて立つ。
回数:片方10回×2セット
※①終始背筋は伸ばしたままで行う。
②踏み込み脚の膝が内外にぶれないように注意する。
サイドブリッジ
方法
1.上の写真のような姿勢をとる。
2.前腕・足のみが地面に触れるようにお尻を持ち上げる。
3.上側の脚を上げる。
4.ゆっくり下ろし、1の姿勢に戻る。
回数:10回×3セット
※①3が厳しい場合は、2のみで行う。
②2・3では身体が捻れたり、上げた脚のつま先が上に向かないように注意する。
1.上の写真のような姿勢をとる。
2.前腕・足のみが地面に触れるようにお尻を持ち上げる。
3.上側の脚を上げる。
4.ゆっくり下ろし、1の姿勢に戻る。
回数:10回×3セット
※①3が厳しい場合は、2のみで行う。
②2・3では身体が捻れたり、上げた脚のつま先が上に向かないように注意する。