関節: 膝関節
スポーツ: バスケットボール
バスケットボール
指
ボールの取りそこね、服に指が引っ掛かった、相手選手との接触…などバスケットボールでは指の怪我が多く起こることがあります。
指の怪我は大きく分けて3つあります。
①突き指(捻挫)
②脱臼
③骨折
①突き指(指の捻挫)
指に対して直接的、もしくは介達的に力が加わり指の関節に存在する軟部組織を損傷すること。力の加わり方で軟部組織の損傷部分が変わります。
主に横からの力で損傷しやすいのは「側副靭帯」と言われます。
靭帯が損傷もしくは断裂すると側方への不安定性が出現します。
指先からの力で損傷しやすいのは「伸筋腱」です。
ボールが当たる力が指を伸ばす「伸筋腱」を牽引し損傷、断裂させます。
断裂は完治しないため手術適応となることが多いです。
伸筋腱が断裂すると指を伸ばすことが出来なくなり見た目(外観)が変形します。
②指の脱臼
捻挫で指の靭帯や腱が断裂することで関節が緩くなり脱臼することがあります。脱臼を起こしていると見た目(外観)の変化が出ることが多く
また、関節を動かせなくなると言う特徴があります。
③骨折
靭帯や腱の断裂がなく付着している部分の骨が折れることを剥離骨折と言います。骨折時は見た目(外観)に大きな変化はありませんが内出血や腫れを伴うことが多くあります。
足関節外側靭帯損傷(足首の捻挫)
足関節は内側と外側に安定性を増加させる靭帯を持ちます。外側靭帯は足前面から「前距腓靭帯」、「踵腓靭帯」、「後距腓靭帯」から構成される
内側靭帯、外側靭帯とどちらも捻挫することがありますが外側靭帯を損傷することが圧倒的に多く
外側靭帯の中でも前距腓靭帯を損傷することが多いです。
損傷機序としては「内返し」という、いわゆる捻った機序が多い
損傷度合いは3段階で表し、Ⅰ~Ⅲ度に分類される
Ⅰ度損傷:靭帯の微細損傷
Ⅱ度損傷:靭帯の部分断裂
Ⅲ度損傷:靭帯の完全断裂
※複数の靭帯損傷を合併していても各靭帯ごとに分類する
損傷後は腫れ、内出血、熱感を持ちます。
急性期(受傷から2~3日)はRICE処置を中心に行いましょう。
※RICE(ライス)処置:Rest(レスト)…安静、Ice(アイス)…冷却、Compression(コンプレッション)…圧迫、Elevation(エレベイション)…挙上
今まで何度も捻挫をしたことがある、捻挫が癖ですという選手もいます
損傷靭帯をそのままにしてしまうと損傷部分は完治せず
次の怪我へと繰り返されてしまうそのため靭帯が伸び安定性を獲得できていない状態となる
膝関節の怪我
膝前十字靭帯損傷
主にはスポーツ中に損傷することが多く、接触型損傷と非接触型損傷に分かれます。損傷は非接触型損傷が多く、一般的には膝が内側に入る「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」で受傷します。
膝関節には関節の外、中に靭帯を持ちます。
外部からの衝撃に対してこの靭帯が関節の安定性を補います。
関節の外には内側に「内側側副靭帯」、外側に「外側側副靭帯」があります。
関節の中には後ろから前にかけて「前十字靭帯」、後ろからやや前に「後十字靭帯」が交差しながら存在します。
「前十字靭帯」の働きは脛の骨が前面へ移動する、内側に捻る動作を制限することです。
しかし、前述した「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」が起きることで過度に靭帯が牽引され損傷してしまう。
また「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」が起きるときに関節に靭帯が下り曲がるように挟まれ捻った勢いで擦り切れてしまうとされています。
「前十字靭帯」を損傷もしくは断裂してしまうと自然治癒しないとされているため
手術が適応されることが多いです。
内側側副靭帯損傷
前十字靭帯損傷と同じく接触型と非接触型の損傷に分かれます。内側側副靭帯損傷も非接触型での損傷が多く切り返しやカッティングなどので受傷する。
非接触型の損傷は全体の54%を占める。
また、損傷や男性に多く68.9%を占めた。
切り返しや、カッティングで膝とつま先の向きが一致しない膝が内側に入る「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」で受傷する。
半月板損傷
主にはスポーツ中に損傷することが多く、急激な回旋ストレスが膝に加わると損傷します。前十字靭帯の損傷と同様に膝が内に入る「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」で受傷することが多い。
膝関節にはクッションの役割として「半月板」が関節内に存在します。
荷重時の軟骨を守ったり、曲げ伸ばしの膝の動きに合わせて動くことで膝の曲げ伸ばしをしやすくします。
しかし、スポーツ中に急激なストップや切り返し、ジャンプ着地などで膝を捻るような動きが加わると
その回旋ストレスに侵され擦り切れたり、一部がはがれたような損傷をします。
また、一度の衝撃でなることもありますが長年蓄積され慢性的に損傷していることもあり何かのきっかけで痛みを訴えることもあります。
アキレス腱断裂
受傷時には、「ふくらはぎをバットでたたかれた感じ」とか、「ボールが当たった感じ」などの衝撃を感じることが多く、「破裂したような音がした」など断裂した時の音を自覚することもあります。
踏み込み・ダッシュ・ジャンプなどの動作でふくらはぎに
急激に力が入った時や着地動作などで急に筋肉が伸ばされたりした時に発生します。
受傷するとアキレス腱断裂部分に陥凹(凹み)を触れ、押さえると痛みがあります。
また、正常ではふくらはぎを把持すると足首が動きますが
断裂していると足首は動かなくなります。
受傷直後は踏ん張ることが出来ず転倒してしまうことや
足を地面に接地できずにつま先立ちでの歩行になることが特徴です。
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