関節: 膝関節
スポーツ: バスケットボール
膝
変形性膝関節症
【どんな症状がでるの?】立ち上がり、歩き出しが痛い
・膝がはれている
・重い感じがする
・膝の内側(外側)が痛い
・正座ができない
・階段昇降が困難
50~70歳代に多く年齢を重ねるにつれ、荷重関節である膝関節にはストレスがかかります。
ストレスにより関節軟骨がすり減り、関節の隙間は狭くなり、骨に棘(とげ)ができ、膝関節の骨の変形が始まります。
加齢(老化)によるものだけでなく、肥満・外傷・素因(遺伝性)・筋力低下も原因と考えられています。
変形性膝関節症には、内側型(O脚)、外側(X脚)に分類されます。
改善には運動療法が効果的で関節に加わるストレスを筋力強化で補うことで
関節の安定性が獲得でき痛みも改善すると言われています。
前十字靭帯損傷
【どんな症状がでるの?】・腫れる
・伸びない、曲がらない
・痛みが強く出る
・プレー中の膝がぐらつく
・膝の不安定感を訴える
【考えられる原因は?】
・スポーツ中に膝をひねる
・ストップ動作で止まり切れない
・切り返しで膝を捻った
・ジャンプの着地が不安定だった
・相手との接触で膝を持っていかれた
主にはスポーツ中に損傷することが多く、接触型損傷と非接触型損傷に分かれます。
損傷は非接触型損傷が多く、一般的には膝が内側に入る「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」で受傷します。
膝関節には関節の外、中に靭帯を持ちます。
外部からの衝撃に対してこの靭帯が関節の安定性を補います。
関節の外には内側に「内側側副靭帯」、外側に「外側側副靭帯」があります。
関節の中には後ろから前にかけて「前十字靭帯」、後ろからやや前に「後十字靭帯」が交差しながら存在します。
「前十字靭帯」の働きは脛の骨が前面へ移動する、内側に捻る動作を制限することです。
しかし、前述した「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」が起きることで過度に靭帯が牽引され損傷してしまう。
また「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」が起きるときに関節に靭帯が下り曲がるように挟まれ捻った勢いで擦り切れてしまうとされています。
「前十字靭帯」を損傷もしくは断裂してしまうと自然治癒しないとされているため
手術が適応されることが多いです。
半月板損傷
【どんな症状が出るの?】・膝が腫れる
・伸びない、曲がらない
・体重をかけると痛い
・スポーツ中に踏ん張ると痛い
・ダッシュやジャンプで伸ばしきると痛い
【考えられる原因は?】
・スポーツ中に膝をひねる
・ストップ動作で止まり切れない
・切り返しで膝を捻った
・ジャンプの着地が不安定だった
・膝を捻った状態で誰かに乗っかかられた
主にはスポーツ中に損傷することが多く、急激な回旋ストレスが膝に加わると損傷します。
前十字靭帯の損傷と同様に膝が内に入る「Knee-in,toe-out(ニーイン,トーアウト)」で受傷することが多い。
膝関節にはクッションの役割として「半月板」が関節内に存在します。
荷重時の軟骨を守ったり、曲げ伸ばしの膝の動きに合わせて動くことで膝の曲げ伸ばしをしやすくします。
しかし、スポーツ中に急激なストップや切り返し、ジャンプ着地などで膝を捻るような動きが加わると
その回旋ストレスに侵され擦り切れたり、一部がはがれたような損傷をします。
また、一度の衝撃でなることもありますが長年蓄積され慢性的に損傷していることもあり何かのきっかけで痛みを訴えることもあります。
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
【どんな症状がでるの?】・ジャンプすると痛い
・スクワットすると痛い
・歩くと痛い
・膝を曲げると痛い
・押すと痛い
【考えられる原因は?】
・もも前の筋肉が硬い
・スクワット動作ができていない
・体重が後ろにのる
・膝を伸ばしてジャンプする
もも前にある筋肉「大腿四頭筋」は膝蓋骨を経由し膝関節を越え、脛の骨につきます
この膝蓋骨~脛の骨につくまでを「膝蓋靭帯」といいます。
スポーツ中の動作不良や大腿四頭筋の硬さのせいで膝蓋靭帯に負担がかかると炎症をきたし痛みを訴えます。
オスグッド・シュラッター病
【どんな症状が出る?】・押すと痛い
・膝をつくと痛い
・膝を曲げると痛い
・膝に力を入れると痛い
・スクワットで痛い
・ジャンプすると痛い
【考えられる原因は?】
・もも前の筋肉が硬い
・スクワット動作ができていない
・体重が後ろにのる
・膝を伸ばしてジャンプする
【オスグット・シュラッター病とは?】
成長期に膝を伸ばす運動を繰り返し行うことで、脛骨粗面(膝のお皿の少し下)が引っ張られ痛みが生じる成長期特有の疾患です。
『脛骨粗面』には膝を伸ばす筋肉、大腿四頭筋が付いています。成長期は軟骨から骨へと変化していく時期で、骨の端の方は柔らかく弱い状態です。
そのような骨が柔らかく弱い時期にジャンプやキックで膝を伸ばす運動を繰り返し行うと、大腿四頭筋が付いている軟骨の部分(脛骨粗面)が引っ張られ、剥れて痛みを生じます。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)
【どんな症状が出る?】・膝を曲げ伸ばしすると外側が痛い
・走ると痛い
・走った後が痛い
【考えられる原因】
・大腿(太もも)外側が硬い
・股関節が硬い
・体幹が弱い
・ランニングフォームが安定しない
腸脛靭帯とは、大腿部(太もも)外側の大きな靭帯です。
骨盤の外側にある大腿筋膜張筋と後方にある大殿筋(お尻の筋肉)という筋肉につながっており、膝の外側のやや下まで続いています。
【腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは】
膝を曲げ伸ばしすることでこの腸脛靭帯が膝の外側の隆起部分で擦れることによって起こります。
長い距離を歩いたり走ったりすることで何度も摩擦が生じ、痛みが生じてしまいます。
タナ(滑膜ひだ)障害
【どんな症状が出る?】膝の関節の内側の症状
・曲げ伸ばしする時に引っかかる感じがする
・コリッと音がする
・違和感がある
・常に膝まわりが重苦しい
・押すと痛い
・運動すると痛い
【考えられる原因は?】
・膝の曲げ伸ばし
・ぶつけた
・筋力低下
膝蓋骨と太ももの骨の間にある滑膜ひだを「タナ」と言います。
正常の日本人の50%に存在すると言われ
何らかの外傷や繰り返しのストレスで炎症を起こしている状態をタナ障害と言います。
膝蓋大腿関節障害(膝前面の痛み)
【どんな症状が出る?】・お皿を押えると痛い
・膝を曲げると痛い
・階段で痛い
【考えられる原因は?】
・もも前の筋肉が硬い
・筋力が弱い
・膝を頑張って曲げ伸ばしする
膝蓋骨、大腿骨で構成される関節を「膝蓋大腿関節」という
この関節に負担がかかることで膝前面の痛みを感じるようになる
スポーツ中だけでなく普段運動していないことによる筋力低下でも痛みを感じることがある
膝関節専門スタッフ
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