股関節外来

股関節外来

担当医の紹介



久保貴敬医師
第2.4木曜日:終日
金曜:午後
土曜日:終日

予約方法はこちらまで

当クリニックで2019年4月より第2、第4木曜日に久保貴敬医師による股関節外来を実施します。
久保医師は股関節鏡による股関節関節唇の修復術、(Femoroacetabular Impingement)に対する治療を専門としています。
また手術のみでなく、スポーツ障害の中でも特に鼠径部痛(groin pain)症候群に対してリハビリテーションを中心とした治療も
積極的に行っています。
股関節に痛みや不安のある方は是非ご相談ください。
 

治療

ハイドロリリース
★リハビリテーション
股関節鏡視下手術 について  

 

股関節疾患について紹介します。


寛骨臼蓋形成不全(変形性股関節症)
関節軟骨の変性や摩耗による関節の破綻や反応性の骨増殖によって股関節の変性をきたす非炎症性疾患である。
わが国では臼蓋形成不全による二次性変形性股関節症がその80%以上を占めている。
単純X線画像診断によるわが国での変形性股関節症有病率は1.0~4.3%で、男性は0~2.0%、女性は2.0~7.5%と女性で高い。
発生年齢は平均して40~50歳である。

関節列隙の狭小化や寛骨臼蓋形成不全の程度、また肥満は疼痛に関連しており、
寛骨臼蓋形成不全においては関節唇損傷が疼痛に関与する重大な因子と考えられている。
 
【どんな症状が出るの?】
・立ち上がり時の鼠径部痛
・長時間歩行後の疲労感やだるさ
・進行によって安静時痛や夜間痛を伴うようになる。
・股関節部(鼠径部)の疼痛だけでなく、大腿部痛や膝痛を伴うこともある。
・足の爪が切りにくい
・靴下が履きにくくなる
・正座ができなくなるなど可動域制限の低下がみられる

【診断】
単純X線股関節正面像を用いて病気分類をしている。当院では特に以下を診ています。
①CE角:平均値(男性30.0~35.1°、女性27.2~33.5°)
②VCA角:平均値25°

 
【治療法】
①保存治療
注射(ハイドロリリース)や内服で鎮痛を図ります
リハビリテーションで股関節周辺の筋緊張緩和や股関節周辺の筋力強化・柔軟性向上を図ります。
・徒手療法、物理療法:筋緊張緩和
・運動療法:筋力強化・柔軟性向上
 
②観血的療法
・寛骨臼形成術(棚形成術)
形成不全のある寛骨臼の関節包直上に自家骨を用いて屋根(shelf)を作り関節安定性の回復をさせる手術です。
・寛骨臼回転骨切り術
寛骨臼を球状に骨切りし大腿骨頭の被覆率を改善させ、股関節の安定性を図る手術です。 
 
寛骨臼インピンジメント(FAI)
股関節動作時に繰り返しインピンジメント(大腿骨と寛骨臼のぶつかり)を生じて股関節唇断裂や寛骨臼の軟骨損傷を起こす病態。

FAI(femoroacetabular impingement)は3つに分類される。
①Cam type
大腿骨頭から頸部移行部前方のくびれが減少もしくは前方へ膨隆するタイプ。
②Pincer type
寛骨臼の後ろ開きや過度の骨性被覆ができるタイプ。
③Combined type
①と②が複合するタイプ。

 
【どんな症状が出るの?】
・鼠径部痛や大腿部痛
・階段昇降やしゃがみ込みといった動作にて痛みが出る。

【診断】
・単純X線検査では軟部組織は撮像できないためMRI検査に誘導となることが多い。
 MRI検査予約についてはこちら
・股関節屈曲・内旋角度の減少
・股関節屈曲、内旋位にて鼠径部の痛みが誘発されるanterior impingment testの陽性率が高い。
 
【治療法】
①保存治療
注射や内服で鎮痛を図ります
リハビリテーションで股関節周辺の筋緊張緩和や股関節周辺の筋力強化・柔軟性向上を図ります。
・徒手療法、物理療法:筋緊張緩和
・運動療法:筋力強化・柔軟性向上

②観血的治療
鏡視下関節形成術
Pincerやcam病変を鏡視下に切除し、断裂した関節唇を再逢着または腸脛靭帯を用いて再建する方法です。
 
 
股関節唇損傷
寛骨臼には大腿骨頭の約2/3が収まり、関節には軟骨が存在し関節応力への対応から前上方領域で厚くなっている。
それに加え関節唇が存在し関節面積を28%増加させ股関節を安定化させている。
また、神経が豊富に存在し関節唇が損傷を受けることによって股関節痛が発症する。

※寛骨臼形成不全を有する病態ではしばしば損傷を認めるが、
サッカーやクラシックバレエなどアスリートでも損傷を起こすとされている。

 
【どんな症状が出るの?】
・方向転換や自動車の乗り降りなどで股関節痛
・引っかかり感など
・全力疾走などで痛い
・股関節可動域制限が起こることもある。
 
【治療法】
①保存治療
注射や内服で鎮痛を図ります
リハビリテーションで股関節周辺の筋緊張緩和や股関節周辺の筋力強化・柔軟性向上を図ります。
・徒手療法、物理療法:筋緊張緩和
・運動療法:筋力強化・柔軟性向上

②観血的治療
鏡視下関節形成術
断裂した関節唇を再逢着または腸脛靭帯を用いて再建する方法です
 
大腿骨頭壊死症
大腿骨頭の栄養は血流で補われなんらかの原因で血流が途絶し骨頭壊死が発症すると考えられている。
骨頭内部に壊死が発生するだけで、このまま治癒してしまうケースやほとんど進行しないままのケースもかなりあります。しかし、進行した場合は骨頭に陥没ができて軟骨部分がせまくなり、ぎざぎざになった部分が当るので臼蓋にも破壊が進み、変形性股関節症へと進みます。
この陥没など骨頭の変形が見られ痛みが生じます。
 
【診断】
単純X線検査、CT、MRI、骨シンチグラフィー
 
【どんな症状が出るの?】
・急に発生する股関節痛。
 
Groin pain syndrome(鼡径周辺部症候群)
何らかの原因で股関節周辺の筋力バランスが崩れ、様々な症状を呈します。
怪我からスポーツ復帰した後にみられることもあります。
サッカーなど下肢を内転し巻き込むように 蹴る動作が多いスポーツ選手によくみられます。
 
【どんな症状が出るの?】
・症状は個人差があり一定しません。
・ボールの蹴る時に痛い
・歩行時に痛い
・腹筋時に痛い
・下肢を内転(閉じる)と痛い
 
その他症状について
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