関節: 肩関節, 股関節
スポーツ: 野球, バスケットボール
肩関節
肩関節は上腕骨、肩甲骨で構成される
自由度が大きく安定性に乏しい
損傷が起きやすい関節と言える
腱板損傷
【どんな症状がでるの?】・腕を上げると肩が痛い
・夜寝るときに肩が痛い
・エプロンのひもを縛るときに痛い
・髪を洗う時に痛い
『腱板』とは肩関節の安定性、動作行う時に必要な4つの筋肉です。
4つの筋肉で上腕骨を覆うように位置しています。
ほとんど薄い腱で構成される。
その中でも棘上筋や棘下筋は肩甲骨と上腕骨の2つの骨に挟まれて存在します。そのため、周りの靭帯などからも圧迫、摩擦を受けやすくなります。
上腕骨側に付着している部分の血行が乏しいことなどから、加齢による影響も受けやすい筋肉と言えます。
そのため軽微な外力によっても損傷することも少なくありません。
肩関節脱臼
肩関節は通常は関節包や靱帯により動きを制限されており安定しています。手を強くついた!
手を強く後ろに引っ張られた!
など強い外力により通常位置から逸脱することを脱臼と言います。
実際に抜けたような感覚があります。
主にスポーツ現場での発症が多い。
脱臼したままでは関節に負担がかかり痛みが生じるので早急に整復することが必要になります。
長時間放置すると、近くの神経が損傷し麻痺や知覚障害が生じることもあります。
凍結肩
「五十肩」「肩関節周囲炎」「拘縮肩」などと病態自体が様々であるようにいまだに明らかにされていない。主に原因は肩関節にあると言われている。
【どんな症状がでるの?】
・腕を上げるときに痛い
・寝ているときに痛い
・手が後ろに回らなくなった
痛みの出方が多少異なり凍結肩では肩全体に痛みが出る。
【好発年齢】
40~60歳 約70%が女性
特に誘因なく発症することが多い
軽度の外傷(手をひねったや車の後部座席に手を伸ばしたなど)きっかけに発症することもある。
投球障害肩、野球肩(インピンジメント症候群、SLAP lesion)
【どんな症状がでるの?】・投球時に肩に痛みがある
・テイクバックが痛い
・リリースが痛い
投球動作に近い動きでの痛みを総称して投球障害肩という
症状はいくつかに分けることができる
肩峰下インピンジメント症候群
テイクバックによる肩関節を後ろにのばしたまま肩を上げるような動作で上腕骨が肩峰と衝突し痛みを生じる。
フォロースルー動作で体重移動が不足したり動きが足りていないと投球側肩関節は過剰に反対側へ捻ろうとするため上腕骨と肩峰が衝突し痛みを生じる。
インターナルインピンジメント症候群
投球側の肩関節を過度に後ろに引くような動作で肩を回そうとすると肩関節内では後方部分で衝突がおき痛みが生じる。
SLAP lesion
しなりを作り切れず腕が遅れてくるときのねじれが上腕二頭筋腱にストレスを与え付着部に損傷をきたす。
フォロースルーで体重移動や動作が不足すると投球側腕は過剰に前方へ牽引され上腕骨と上腕二頭筋腱の牽引ストレスで関節唇に損傷をきたし痛みを生じる。
石灰沈着性腱板炎
腱に沈着したアパタイト結晶によって滑液包や腱板に炎症が生じた疾患です。しかし、石灰が腱に生じる詳細な機序は十分に明らかにされていない。
高齢者では肩以外の部位に石灰を生じることがあるため、必ずしも石灰があるからと言って痛みがあるわけではない。
石灰が腱内に存在し腱が腫れたり、石灰が腱から突出すると
骨と骨が衝突し痛みを感じることとなる。
【特徴】
安静時、夜間、動作時に急に強い痛みが出現する
長期間の痛みに石灰が生じた場合は動作時痛のみが出現することが多い
上腕骨骨端線損傷
多くは少年少女野球投手に多く、little leaguer’s shoulder(リトルリーガーズショルダー)という。
【どんな症状がでるの?】
・投球時の肩の痛み
・ピンポイントで痛みを訴える
投球動作で上腕骨近位部に過剰にストレスがかかり軟骨にねじれと張力が作用することで骨端軟骨に骨化障害をきたします。
野球選手だけでなくオーバーヘッドスポーツを行っている、コンタクトスポーツを行っている、転倒などの外傷でも起こることがあります。
肩関節専門スタッフ
セルフリハビリ方法
※症状に応じて無理はしない!胸のストレッチ
Cat&Dod
タケノコ体操
肩回し
スリーパーストレッチ