第13回肩の運動機能研究会
【発表報告】
第13回肩の運動機能研究会
10月21,22日に広島で開催された第13回肩の運動機能研究会で,丸山拓朗(理学療法士)が
「肩のチューブトレーニング前後での肩甲骨位置の比較」に関する研究発表を行いました.
チューブトレーニングはセルフエクササイズでも用いられますが,
下の写真の不良例の様に肩を下げて行う代償的なフォームがみられることがあります.
今回の研究では,2種類のチューブを使用して負荷が強いことで代償的なフォームがみられるかを検証しました.
検証はチューブトレーニング前後の肩甲骨位置で比較することにしました.
結果から、黄色チューブでのトレーニング後は肩甲骨位置に変化がなく,
代償的なフォームがみられずに実施できたと考えました.
反対に,赤色チューブトレーニング後は肩甲骨位置に変化が生じ,代償的なフォームがみられたと考えました.
これらのことより,チューブトレーニング実施の際には負荷量や回数だけでなく,
トレーニング中の姿勢にも注意するべきだと考えています.
今後も臨床で生じる疑問から研究活動を継続し,より良いリハビリテーションが
提供できるよう努めてまいります.