第35回東京都理学療法学術大会での口述発表報告
6月21日に東京医療学院大学で開催された第35回東京都理学療法学術大会において、
内視鏡を用いた腰椎椎間板ヘルニアの術後症例に対し、超音波検査装置(Ultra Sound:以下US)を用いた
評価・理学療法を行った一例報告を行いました。
近年、腰椎椎間板ヘルニアに対し、内視鏡を用いた経皮的内視鏡ヘルニア摘出術
(Percutaneous Endoscopic Discectomy:以下PED)が行われるようになりました。
PED術後患者のリハビリテーションの報告は少ないため、
今回PED術後症例の腹横筋(お腹の奥深くの筋肉)に着目し、USを使った評価と理学療法を行いました。
(腹横筋は体幹を安定させる機能があると報告があり非常に重要な筋肉です。)
理学療法評価は、問診・筋力検査・腰痛疾患治療成績判定基準(JOAスコア)を行いました。
3週間後の評価で、症状の改善が認められました。
USを用いた腹横筋の筋の厚さの評価を実施したことで、状態に応じたアプローチの選択が可能と考えました。
発表当日は多くの参加者の方々から、評価に対する意見やアドバイスを頂きました。
PEDに関する理学療法の報告は少なく、リハビリテーションも確立していないため、
今後は複数の症例で評価・アプローチを行い、PED術後の評価方法の一つとして確立していきたいです。