足底腱膜炎
足底腱膜炎の症状
荷重時の足底部痛は、①踵〈かかと〉に近い (腱膜起始部に最も多く発生)
②中央部(土踏まず)
③遠位部の3ヵ所が好発部位です。
一般的には「 朝起きての最初の一歩が痛い 」「 急に歩きだすと痛い 」などに、痛みに特徴があります。
それ以外にも…
・歩くと、踵やその周辺が痛い
・足の裏を押すと痛い
・足の裏が、つっぱている感じがある
・夕方になると痛みが強くなる
・運動後、痛みが出る。運動翌日が痛い。
・朝痛いが、動いていると徐々に軽減してくる。
・階段・つま先立ちなどすると痛い。
症状は個人差があり、急に強い痛みが出たり、だんだんと痛みが強くなる人もあります。
歩行は日常生活において必ず行う動作です。
一度発症すると、日常生活において歩行を辞めることは出来ないため、患部への負担軽減させることが難しくなかなか治りにくい場合もあります。
症状が進行し、なかなか治らない場合は半年〜1年以上症状が続いている人もおり、
治療してもなかなか治らない「難治性足底腱膜炎」と診断されることもあります。
難治性足底腱膜炎とは?
足底腱膜炎の原因
1,強い衝撃を足に、繰り返し与えているスポーツなどをしている
繰り返し衝撃を足裏に与えることで、足底筋膜や筋肉は固くなります足裏の筋肉に、毎日適切なケアを行わず繰り返し衝撃を与えると、筋肉は固くなり足底腱膜炎になることがあります
また、アスファルトなど地面が硬い道は、地面からの衝撃もより強く返ってくるため負担が強くなります。
2,疲労の蓄積や、加齢
長時間立ち仕事などによる疲労や加齢によっても足底腱膜が固まり、クッション機能が低下することで、足底腱膜炎になる場合があります。「歩き続けている」「太っている」からなりやすいとは限りません。
3,足のアーチの高さが崩れている人
足のアーチが高すぎる人、低い人(偏平足)は不均等なストレスが足の裏にかかりやすい為、足底腱膜に負担がかかりやすくなります。足裏に胼胝(タコ)が出来ている人はアーチが崩れている人が多い為、注意が必要です。
4,ふくらはぎやアキレス腱が硬い人
ふくらはぎやアキレス腱が硬いと引き上げる力が弱くなる為、足の踏み返しを足底腱膜で負担しやすくなります。5,新しく靴に替えた
かかとが固定されない靴、靴底が薄すぎる靴、クッション性がない靴、足底腱膜に負担がかかりやすいです。特に靴のサイズが合ってない場合、歩いている時に靴の中で足が前後左右に動いてしまい、これも足底腱膜に負担がかかりやすい原因になります。
靴の中で足が動かないことにで足底筋膜に負荷をかけずに歩くことができます。
現代は、昔に比べ、足のアーチを支える力が弱くなった人が増えています。靴の発達や運動不足など様々な原因が考えられます。
足のアーチが、体重や衝撃を支える力が弱くなると、足底筋膜に負担がかかりますので、硬化しやすくなり足底腱膜炎につながりやすいです。
足底腱膜炎とは?
足底腱膜炎(そくていけんまくえん)とは、足の裏にある、踵(かかと)と足の指の付け根までを伸びている組織(足底腱膜)が炎症をおこし、痛みなどの症状が出る病気です。足底腱膜炎もしくは足底筋膜炎と呼ばれています。足底腱膜は、アーチ状になっている足の『土踏まず』を支える重要な役割を担っており、足への衝撃を和らげるクッションの働きも担っています。
このクッション機能が低下し、足底腱膜に過剰なストレスが加わることで、足底腱膜と骨の付着部で炎症が起きます。足底腱膜が「固くなる」ことでうまく伸び縮みできずに足底腱膜がくっついている踵や親指の下あたりの筋肉などを無理に引っ張ることで筋肉に微細断裂(小さな傷)や組織の変性が生じるため、足底腱膜炎は腱付着部障害と言われています。
オーバーユースでの原因がおおくマラソンやハイキングなどのスポーツや長時間の立ち仕事などで、足の裏に負担をかけがちな人に多くみられます。
最近のジョギングやマラソンブームで患者は増えているとみられますが、スポーツをしない一般の人でも中高年には比較的多く生じます。
この原因をしっかり改善し、再発予防を行うことが大切です。
足底腱膜炎の治療方法(足底腱膜炎の治し方)
● ふくらはぎのストレッチ(立位)
1.片脚を後ろに下げ、胸を張った状態でかかとは浮かさない。
30秒/3セット
● 足首のストレッチ
1、片立ち膝になり、立てた膝に体重をかける。
※踵は床につけたまま
30秒/3セット
● タオルギャザー
1.足の指だけでタオルを引き寄せていく。
※土踏まずを丸めるようなイメージで。
20回/3セット
担当医の紹介
久保 貴敬医師
外来日:金曜 PM
土曜 終日
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