第44回 日本肩関節学会 研修報告
会期:平成29年10月6(金)〜8日(日)
会場:グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール
会長:第44回日本肩関節学会、第1回アジア・パシフィック肩肘研究会
菅谷啓之先生(船橋整形外科病院 スポーツ医学・関節センター長)
第14回肩の運動機能研究会
高村隆先生(船橋整形外科病院 スポーツ医学・関節センター特任理学診療部長)
第1回肩の看護研究会
小形松子先生(船橋整形外科病院看護部師長)
上記日程で開催されました日本肩関節学会・アジア・パシフィック肩肘研究会・肩の運動機能研究会・肩の看護研究会に参加しました。
この学会は医療従事者が日頃肩関節の病態評価や治療で感じている疑問を研究発表し、意見交換や情報共有をするために行われています。今回の学会を通じて肩関節のリハビリテーションを行う上での効果的な筋力トレーニングの方法や肩の関節可動域制限においてどこが制限因子になりやすいのかなど学ぶことが出来ました。ここではトレーニング方法に関する研究の一例を挙げます。
下の写真のようなチューブを使用したトレーニング方法と関節の適合性を考慮したトレーニング方法を行ったとします。この2つの方法をトレーニング前後で比較した場合、関節の適合性を考慮したトレーニング方法の筋機能増加率が有意に高いという結果でした。現在、目的の筋肉を鍛える上で沢山のトレーニング方法が考案されています。その中でどの方法がより有効なのか今回の研究を通して学ぶことで出来ました。
このようにリハビリテーションを行う上でどのようなトレーニング方法を選択するべきか、患者さんにより良いものを提供出来るよう勉強していきます。自分たちが日々臨床の場において感じている疑問を明確にし、安全で実証された病態評価やリハビリテーションを実施できるようにしていきます。