尺骨突き上げ症候群
2020/03/29
尺骨突き上げ症候群とは?
仕事や生活上で、手首を小指側へ動かすことが多い人に発生します。通常、橈骨(手首の親指側の骨)と尺骨(手首の小指側の骨)は、手首において同じくらいの長さですが、生まれつき尺骨の方が長い、または橈骨骨折後の変形により橈骨が短いなどの素因がある方に生じやすい疾患です。手首を小指側に動かす動作を繰り返すと、尺骨と手根骨(手の甲の骨)がぶつかり合い、骨の表面を覆う軟骨を痛めたり、関節が炎症を起こし痛みを生じます。尺骨突き上げ症候群の症状は?
・手関節尺側(外側)の痛み
・ドアノブや蛇口をひねった時に痛い
・回内外可動域(腕の捻り動作)制限
画像・診断について
単純レントゲン検査で橈骨・尺骨の形状評価、MRI検査で手根骨、TFCCの状態を確認します。ulnocarpal stress test(手関節尺屈強制や尺屈回外強制)で手関節尺側部に痛みが出現する。