2024年10月25日、26日に京都で開催された第51回日本肩関節学会学術集会、第21回肩の運動機能研究会に参加しました。
今回の学会では当院で外来をしている中島駿医師、木﨑一葉医師の学術発表もありました。
肩関節疾患は当院でも患者さんが多い部位の1つです。特に凍結肩(肩関節周囲炎/拘縮肩)は毎日リハビリテーションで担当させて頂いています。昔は自然に治るものとして治療をしないで「そのうち治るだろう」と放置されてきた凍結肩ですが、2~7年経過しても症状が残っていたという研究の報告もあります。そのような凍結肩は適切な治療を行うことで症状の改善を早めることができます。
凍結肩の特徴は病期があることです。そのためリハビリテーションでは病期に応じたリハビリテーションを行うことが重要です。その病期の中の『拘縮期』『寛解期』は肩の可動性が低下します。当院では可動性の改善に乏しい場合は外来で行えるMUA : Manipulation Under Anaesthesia(麻酔下肩関節授動術)という治療も提供しています。
今回の学会に参加し、肩の解剖学や凍結肩、投球障害肩についての知識の整理とアップデートをすることができました。今回学んだことを日頃の臨床の場にも活かし、少しでも良い結果が出るリハビリテーションを目指していきます。
長野整形外科クリニック
理学療法士
久保大輝