主催:クリエイティブリハ南魚沼第5回実技研修会
講 師:園部俊晴先生(理学療法士)
日 時:2023年11年4日~11月5日
場 所:南魚沼市広域働く婦人の家2F軽運動室
内 容:『膝関節の評価と治療~仮説検証の実際~』
【講師紹介】
園部俊晴先生
資格:理学療法士
26年の関東労災病院勤務を経てH29年4月よりコンディショニング・ラボ開業
同年(株)運動と医学の出版社 代表取締役社長就任
【セミナー内容】
膝関節疾患を診る際の評価ポイント、「組織学的な見方」と「力学的な見方」について講義を含めた実技研修を行いました。
まず大前提として、病態の理解が重要であることを強調されていました。患者様と向き合う中でまずは問診を行いますが、新人の時は問診の重要性に気づけないことがあります。経験値のあるセラピストになると問診から的確な情報を引き出し、組織がどのような状態になっているか、症状を誘発する内的・外的環境はなにがあるかを仮説立てすることができます。仮説を立てた後に、実際に患部や周辺の検査(押したときの痛みはあるか、特定の動きが硬くないか、筋力は落ちていないか等)を行うことで治療ターゲットを決めていきます。基本的な部分ですが、問診での仮説立てが治療方針に大きくかかわってきます。
実技指導では膝伸展制限(膝が伸びない)などを想定し、2日間にわたり研修を行いました。受講者同士で実技演習を行いますが、参加者の中には可動域制限を有する方もおり実際の臨床に近いものとなりました。研修会では他施設の理学療法士や他職種(トレーナー)の方々と膝関節疾患以外のテーマでもディスカッションすることができ非常に充実したものとなりました。この研修で得た評価方法・手技を施設内でも共有し、より良い治療介入ができるようにスタッフ一同、日々精進してまいります。
髙野 秀人