第32回整形外科リハビリテーション学会参加報告

2024/09/20
理学療法士
髙野 秀人

 2024年9月15日~16日に愛知県で開催された第32回整形外科リハビリテーション学会に参加いたしました。


 整形外科リハビリテーション学会は整形外科リハビリテーションに関する科学的原理の蓄積、技術の研鑽、向上することを目的に1991年に整形外科リハビリテーション研究会として発足した歴史があります。学会の特徴としては症例報告を行い一つの症例に対し、深く議論する形式をとっています。臨床現場では多くの患者さんがリハビリテーションを受けられていますが、一人一人その病態が異なります。同じ診断だったとしても患者さんの仕事や生活環境、スポーツまでフォーカスして治療プランを考える必要があります。学会ではその基本的なスタンスに則り、演者と聴講者の間で盛んにディスカッションが行われていました。
 

 理学療法士として解剖学的な知識はもちろんですが、正確な触診技術が求められます。どの部位を触れているかによって判断が異なり治療方針に影響するためです。触診技術は養成校在学中から卒後も繰り返し修練していきます。しかし、ここ10年ほど前より超音波診断装置が普及したことによりリアルタイムで組織を可視化することができるようになったことで流れが変わってきています。超音波診断装置により侵襲性がなく、かつ簡便に組織を描出できるようになったためです。静止画だけでなく、筋肉や靭帯の動きをとらえることができるようになり既存の治療手段や治療コンセプトに理論的な根拠が加えられるようになっています。

 整形外科リハビリテーション学会の症例報告では理学療法評価に加え、超音波による画像・動態評価を行い治療ゴールに向かってどのように判断していったのかを丁寧に考察していました。学会に参加したことで日ごろの臨床の疑問に対するヒントを多くもらうことができました。医療は日進月歩と言われているため、今後も初心を忘れずに学び続けたいと思います。
長野整形外科クリニック
理学療法士
髙野 秀人
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
髙野 秀人
花火の名所長岡から長野に移住して5年目!長野県の冬の日照時間の長さと山の美しさ(もちろんえびす講煙火大会も!)に魅了されています。私の治療方針は患者さんと二人三脚で進めるリハビリです。患者さんが目指すゴールに寄り添うこと、症状を十分に説明し、何故この治療が必要なのかを理解していただくことを大切にしています。また足関節を専門にしており、足関節の症例を多く担当させていただいております。陸上競技の経験からアジリティー(俊敏性)トレーニングを得意とし専門の資格も取得しました。速さにこだわりがある方、ぜひお声掛けください。 
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