SFMA レベル2セミナー 研修会参加報告

日時:平成29年7月29日~30日
場所:横浜市スポーツ医科学センター
内容:SFMAの評価とそれに基づくコレクティブエクササイズ
講師:Kyle Kiesel(エバンズヴィル大学/University of Evansville 理学療法学部)

現在、私は新体操とスキージャンプ競技で主にトレーナー活動をしています。そのスポーツ現場では、選手の動作を評価するために主にスクリーニングという手法を用いて評価していきます。今回、受講したSFMAとは、Selective Functional Movement Screenの略であり、スポーツ選手の身体機能を評価するために有用とされています。
この評価は、人間が生活する上で必要な動作を大きく7つに分類して、正常に動作を遂行できているか否かを評価するものです。動作を遂行できていない場合は、筋肉や関節が正常に動いているかなどの、動作が遂行出来ていない原因を詳しく評価していきます。
各関節には、モビリティーやスタビリティーといった役割があります。モビリティーとは可動性、スタビリティーとは安定性を意味します。それぞれが適切に機能していることで効率の良い動作を生み出します。このことを説明するために、Joint by Joint Theoryといった理論が存在します。

 

各関節がこの理論通り機能していることで様々な動作の効率が良くなります。それが局所的相互依存です。局所的相互依存は幼少期には、寝返る、立ち上がる、歩く、走るなどといった様々な動作を獲得していくたびに自然と備わります。しかし、類似した動作の繰り返しや長時間同じ姿勢を継続すると、筋肉の力で安定させるはずの関節が過度に動き、反対に骨や関節の動きが制限され可動性が低下するといった事が生じ、局所的相互依存の関係が崩れてしまいます。このことは一般的に動きのクセとして姿勢、動作に現れます。 日常生活を営む上ではクセは痛みを伴わない限り気になりませんが、スポーツを実施していく上ではケガの原因になります。SFMAを用いて動きのクセを評価し、どこの関節が問題なのか?それが関節の硬さなのか筋肉の硬さなのか、機能不全なのかを判別して、ケガへの予防へ繋げます。

 今回の講習会は、評価方法の再確認とSMFAの評価結果に基づいたコレクティブエクササイズでした。SFMAの考え方やトレーニング方法はとても勉強になることも多く、すぐにスポーツ現場や当法人の医療法42条施設(自費施設)であるパーソナルコンディショニングセンターで応用できるものばかりでした。
パーソナルコンディショニングセンターではこの最新のスポーツ医科学を導入して、会員様へ根拠を持ったコンディショニングを提供していきます。スポーツ選手の傷害予防と早期復帰、そしてクリニックの患者や会員様のお役に立てられるように、明日からの臨床に活用していきます。

                   (左から通訳上松さん、鈴木、講師のKyle Kiesel)

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