子どもが膝の前面を痛がる、骨が出っ張ってきたら「オスグッド・シュラッター病」
オスグッド・シュラッター病の原因とは?
成長期の子供が、サッカーやバレーのようにボールを蹴ったり、ジャンプをしたりする動作が多いスポーツをすることにより発症します。『脛骨粗面』には膝を伸ばす大腿四頭筋が付いています。成長期は軟骨から大人の骨に変化していく時期であり、軟骨は柔らかく弱い状態です。繰り返し使うと、大腿四頭筋が付いている脛骨粗面が強く引っ張られ、成長軟骨の一部が剥れて痛むようになります。症状
・脛骨粗面(膝の前面の骨)が徐々に突出し、疼痛や腫脹を生じます。・10~15歳のスポーツをする男児に多いです
画像・診断について
視診、触診、単純レントゲン検査で診断可能です。MRI検査では脛骨粗面、周囲の炎症の状況を確認します。
例)
単純レントゲン画像
脛骨粗面に遊離骨片(オシクル)
①
脛骨粗面周辺に信号変化(炎症所見)
脛骨粗面周辺に信号変化(炎症所見)
②
脛骨粗面に遊離骨片
脛骨粗面に遊離骨片