RADIAL SHOCK WAVEセミナー参加報告
日程:平成30年9月16日(日)
場所:カールストルツエンドスコピージャパン株式会社
9月16日にRADIAL SHOCK WAVEセミナーがカールストルツエンドスコピージャパン株式会社で開催されました。
SHOCK WAVEとは衝撃波のことであり、近年、この衝撃波を利用した体外衝撃波疼痛治療機が新たな疼痛治療の手段として整形外科分野で注目を集めています。
RADIALとは拡散という意味で、体外衝撃波には拡散型の治療機と集中型の治療機があります。拡散型の治療機は皮膚から浅層2センチの深さの組織を治療することが可能です。集中型とは違い衝撃波のエネルギーが拡散して伝わるため安全性が高く、医師のみでなく理学療法士などのコメディカルスタッフも治療として使用することが可能です。
比較的歴史の浅い治療器であるため臨床的なデータや生物学的な効果の研究が進んでおらずまだ解明されていないことが多いですが、短期的な効果では痛みを出す神経を変成させることで除痛を行い、長期的な効果としては患部の変性した組織の修復効果があります。また、拡散型の治療機は筋肉の硬さが原因となる関節の可動域制限に対して効果が期待でき、リハビリテーションでも応用が可能です。
今回学んできたことを患者さんに還元できるよう、日々治療の研鑽を行って参ります。また当院では水曜日の午後から体外衝撃波治療機を用いた難治性疼痛外来を行っています。当院では集中型と拡散型両方の機器があり、医師による診断を行い、治療方針を決定しています。
質問などがありましたらお気軽にスタッフにお声掛けください。
長野整形外科クリニック 理学療法士 松岡 佑紀