手首の外側が痛い「TFCC損傷」

2020/02/29

TFCC(三角線維軟骨複合体)とは?

 三角線維軟骨複合体とは、手首の小指側に存在し、手首の運動や支持性に関与するものです。三角形の形をしていて関節円板や靭帯、腱で構成されています。ちょうど膝関節にある半月板のような役割をしているもので、手首の関節に加わる衝撃を緩和させるクッション機能を果たしています。
 

TFCC損傷とは?

 手首の捻挫や使い過ぎなどにより、TFCCに負担がかかり損傷したり、加齢による変化が影響して痛みが生じることもあります。
 この症状が起こる方の中には、手関節の尺骨(小指側の腕の骨)が橈骨(親指側の腕の骨)に比べて長い(尺骨プラスバリアント)という骨格的な因子を持っている方がいます。これはレントゲン撮影により分かります。

TFCC損傷の症状は?

・手関節の運動時痛(手首を捻ったり、重い物を持った時など)
・TFCCの圧痛

画像・診断について

単純レントゲン検査で手関節の形状評価、MRI検査でTFCCの状態を確認します。

例)

尺骨が橈骨より長いのがわかります(黄色線)

治療

保存療法
投薬で炎症を抑えます。患部を安静にするためにサポーターやギプス固定を行います。
痛みが強い場合はステロイド注射を検討します。
手術療法
保存療法で症状が改善しない場合は手術を検討します。
 
長野整形外科クリニック
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