動かすとゴリゴリと音がする肩の痛み「肩峰下インピンジメント症候群」
肩峰下インピンジメント症候群の原因
腱板とは棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の腱が肩関節を取り囲んで補強しています。その腱板と肩峰との間に肩峰下滑液包という軟部組織があり、腱板(インナーマッスル)の働きをスムーズにしていますが、腱板の機能低下や猫背による姿勢不良の状態で肩を動かすことによってひずみが生じ肩峰下滑液包に炎症が起き、腱板との滑走面が肥厚します。肥厚した肩峰下滑液包が肩を挙上する際に上腕骨と挟み込まれ疼痛を誘発します。症状について
安静時の痛みはほとんどなく、腕を動かした時の痛みやゴリゴリと音がなったり、引っかかり感が主な主訴としてあげられます。画像・診断
理学所見で整形外科テスト(インピンジメントテスト)、腱板に対して筋出力の比較、肩甲骨の安定性を評価するテストを実施します。単純レントゲン検査は、肩峰下骨棘を確認します。また、超音波検査で腱板へのダメージ、肩峰下滑液包の滑走面の異常を評価します。
単純レントゲン画像の例