股関節の骨壊死を早期診断できるのはMRI「大腿骨頭骨壊死症」
2020/04/28
大腿骨頭骨壊死症の原因は?
大腿骨頭が、何らかの理由で血流が低下し、骨壊死を起こしもろくなってしまう病気です。大腿骨頭内部に壊死が発生するだけでそのまま治癒してしまうケースや、壊死がほとんど進行しないままのケースもあります。しかし、壊死が進行した場合は大腿骨頭に陥没ができ軟骨部分が薄くなり、デコボコになった骨表面が臼蓋(きゅうがい)にあたることで臼蓋にも破壊が進み、変形性股関節症へと進展ます。診断には単純レントゲン撮影、骨シンチグラム、CT、MRIなどの検査が用いられますが、早期に確実な診断ができるのはMRIです。症状は?
・股関節の痛み
・臀部から大腿、膝までの広い範囲での痛み
・歩行時、立ち上がる時など体重をかける際の痛み
・臀部から大腿、膝までの広い範囲での痛み
・歩行時、立ち上がる時など体重をかける際の痛み
画像検査について
単純レントゲン検査では大腿骨頭・臼蓋の変形の確認、MRI検査では骨内部の状態まで評価できるため早期発見に有用です。治療について
保存療法
骨頭の圧潰及び臼蓋の破壊の進行を防ぐには荷重しないことが重要であるため、荷重制限が必要です。また、歩行量を最小限に抑える必要があります。早期に発見できても痛みが無いからと言って、荷重、歩行すると症状は悪化し、手術が必要な状態になることがあります。