腰の痛み、腰のヘルニア「腰椎椎間板ヘルニア」

椎間板に線維輪が膨隆して裂隙が生じ、髄核が脊柱管内、椎間孔へ突出・脱出し、馬尾や神経根を圧迫することを言います。

椎間板は背骨の骨と骨の間にあり、クッションの働きをします。椎間板の変性をもとに、労働、スポーツ、外傷などによる負荷が加わって発症するケースが多いです。20～40歳代の男性に多いといわれ、5つある腰の骨のうち、4番目と5番目の間、5番目とその下の仙骨という骨の間(下位腰椎)に好発します。

・腰痛
・一側性の下肢痛、しびれ
・痛みは強く、運動が制限される
・重度では筋力低下、感覚障害、歩行障害、膀胱直腸障害（排尿・排便障害）等を招くこともあります。

SLRテストなどの誘発テストでヘルニアを疑い、神経学的検査所見、画像所見によって総合的に診断します。
MRI検査は神経の圧迫病変の描出にすぐれ、確定診断に用いられます。

例）

MRI画像①

MRI画像②

腰椎椎間板ヘルニアは80％保存療法で改善されます。
神経障害が酷い場合（麻痺、膀胱直腸障害等）、早期に手術を行うことが望ましいです。