主催：マザーヘルス協会
講　師：下田真太郎先生（理学療法士）、愛下由香里先生（理学療法士）
日　時：2024年7月14日～7月15日
場　所：そうせん整形外科クリニック
 
　大阪市のそうせん整形外科クリニックで産前産後リハビリについて学ぶセミナーに参加しました。産前産後リハビリでは「骨盤底筋群」についてのセミナーが多いですが、今回はリハビリの本質である「動作分析」と「動作改善」に着目し、産前産後に訴えの多い“腰の痛み”を【上半身から】【下半身から】それぞれの視点からどのように捉えていくかを学びました。

　実技では【下半身から】治療する考え方を学ぶグループでセミナーを受けました。まず初めにお話しされていた事は既往歴（過去の怪我）についての問診の重要性です。例えば、腰痛とは関係なさそうな足関節の既往歴は足関節の筋力低下や可動性低下を引き起こし、そこから慢性的な腰痛や骨盤痛につながることが多いそうです。足関節の構造や動きの影響はそのすぐ上にある下腿（膝より下の脚）、大腿（膝より上の脚）、股関節、骨盤へと伝わり、腰痛につながると話されていました。特に妊婦さんはお腹が大きくなるにつれて身体機能が変化し、体の重心が変わるためバランスを取ることが難しくなります。そのため、足の裏の感覚や重心を置く位置、足関節の機能を改善する事が腰痛改善の鍵になると学びました。
 
　今回学んだ技術や知識、考え方は、産前産後リハビリだけでなく、一般整形のリハビリでも役立つ内容ばかりだと感じました。今後の治療に活かせるよう、これからも精進していきたいと考えています。