足の裏、踵の痛みの原因と治療法「足底腱膜炎」
2020/11/05
踵、足の裏が痛い原因は?
足底腱膜炎とは?
足の裏には踵(かかと)から足の指にかけて伸びる「足底腱膜」という腱の膜があり、衝撃を吸収するバネの役割をしています。仕事で長時間歩き過ぎたり、運動で踵に強い負担をかけ続けると、足底腱膜と骨の付着部で炎症が生じ、足底腱膜自体が硬くなります。そうなってしまうと、バネの性能が落ちうまく衝撃を吸収することができなくなります。吸収されない衝撃が続くことで腱や筋肉の負担が増え微細な断裂が起き、周囲に痛みが生じます。このことを「足底腱膜炎」と言います。足底腱膜だけでなくふくらはぎの硬さ、足に合っていない靴を使用することも原因として考えられます。
足の構造には、歩行を安定させるための「アーチ」があります。
土踏まずの形状もこのアーチによって形作られており、足底腱膜炎に関係しています。
「扁平足」・・・アーチが低い足。足底筋の筋力低下等によるもので、歩行の円滑さを欠き、疲労感が強い。
→ 足が沈んでいるため、 足底腱膜が伸び過ぎてしまい炎症を起こしやすい。
「 凹 足 」・・・アーチが高い足。足底筋の緊張が強いために、足底部痛や踵の痛みを生じる。
→ 足底腱膜自体が硬く、伸縮性が悪いため、足にかかる衝撃・吸収がうまく行われず足底腱膜に炎症が起きてしまう 。
足底腱膜炎の症状は?
・足の裏が痛い
・朝起きて一歩目が特に痛い
・朝は痛いが、その後徐々に痛みが減ってくる
・ジャンプやランニング、歩行時、着地時に踵の近くに痛みが出る
・朝起きて一歩目が特に痛い
・朝は痛いが、その後徐々に痛みが減ってくる
・ジャンプやランニング、歩行時、着地時に踵の近くに痛みが出る
足底腱膜炎の画像・検査について
単純レントゲン検査で踵骨の骨棘形成を、超音波検査・MRI検査では足底腱膜の腫脹や周囲の炎症の有無を確認します。(例)単純レントゲン画像
(例)MRI画像
足底腱膜炎の治療について
長野整形では体外衝撃波治療を行っています
足底腱膜炎の保存療法
歩行量を抑えて患部の安静をはかります。消炎鎮痛剤で炎症症状を抑えます。痛みが強い場合はステロイド局所注射を行います。リハビリテーションではストレッチング、インソール、靴の調整、テーピングなど行います。
症状が強い場合や経過が長い場合は体外衝撃波治療を検討します。
薬物療法やリハビリテーションなどの一般的な保存治療を受けても症状の改善が乏しい足底腱膜炎に対して、『6カ月以上の保存療法を行なっても改善が得られない難治性の足底腱膜炎』に有効な治療法として、体外衝撃波治療は2012年11月より保険適用になりました。
体外衝撃波治療についてはこちらへ