腹横筋と骨盤底筋の理解と運動療法 研修報告

主催:スターティングアゲイン
講 師:山本泰三先生(理学療法士)
日 時:2024年8月24日

 仙台市で行われた「腹横筋と骨盤底筋の理解と運動療法」の研修会に参加しました。
 腹横筋は体幹の前側に付く筋肉のうち一番深層にある筋肉で、体幹を安定させたり、内臓を守ったりする役割を担っています。今回の研修では、腹横筋だけを選択的に活動させる練習方法や、超音波診断装置で筋肉の活動を視覚的に確認する方法を学びました。患者様へ腹横筋のトレーニングを指導する際には、触って筋活動を確認するだけでなく、超音波診断装置で自分の筋活動を視覚的に確認してもらうことで、トレーニングの効果が上がると言われています。
 
 骨盤底筋は排尿・排便をコントロールする役割を担っている筋肉です。今回の研修では骨盤底筋は尿もれトラブルだけでなく、腰痛や股関節痛にも関連があると学びました。私たちがバランスを取るときや、腕を上げる・歩き始めるといった動作を開始する前には、通常では腹横筋がまず働き始め、その後に各関節の筋肉が働きます。骨盤底筋はその腹横筋よりも先に働き始めると言われています。骨盤底筋を鍛えることは、体幹や股関節の安定化を図るためにとても重要であると感じました。
 
 今まで学ぶ機会の少なかった腹横筋や骨盤底筋について、より深い知識と、実際に鍛える方法や触って確かめる方法を学ぶことができました。今回学んだ技術や知識を今後の治療に活かせるよう、これからも精進していきたいと考えています。

 
長野整形外科クリニック
理学療法士 長谷川 沙椰
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