外反母趾に対する治療 ~足部アーチに対してテーピングを行い、改善がみられた症例~

2022/07/06
理学療法士
長谷川沙椰

症例紹介

性別:女性
年齢:60歳
職業:教育関係
主訴:歩行中の母趾の痛み
来院までの経緯
1ヶ月前から誘因なく母趾に痛みが出るようになりました。日常生活では、歩行中の痛みが多く、安静時も痛みが続いていたため当院を受診されました。

画像検査 


黄色い丸で囲んである部分が、母趾の変形がみられる部位です。
左右のレントゲン写真を比較すると、右の変形が強いことがわかります。

治療介入

テーピングの指導
左右の足を見比べてみると、痛みが出ている方の足で足の裏のアーチが下がっていました。歩行時、アーチが下がっていると母趾へかかる負担が大きくなります。そこで、テーピングを用いてアーチの補強を行いました

左の写真が足の裏のアーチが保たれている状態です。右の写真では、アーチが潰れ、母趾の付け根に体重がかかっていることがわかります。


今回行ったテーピングは、内側を引き上げるように引っ張りながら行いました。アーチをテーピングで補強することで、母趾へ掛かる負担を軽減することができます。
介入後の経過
テーピング施行後、歩行中の痛みは軽減し、2か月ほどで安静時の痛みも消失しました。現在は同時に行っていた筋力トレーニングの成果もあり、テーピングを使用しなくても歩行中の痛みはなくなり、リハビリ、通院ともに終了となりました。
 
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
長谷川沙椰
理学療法士の長谷川沙椰です。
それぞれの患者様に寄り添ったリハビリができるよう、日々精進していきたいと思っております。
よろしくお願いします。
長野整形外科クリニック
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