第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会参加報告

2022/11/18
理学療法士
髙野 秀人

令和4年11月12~13日に開催された第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会に参加致しました。

目的
スポーツに関わる広い分野の考えを知り、日々の治療に役立てること
内容
臨床スポーツ医学会ではスポーツに関わる職種(医師・理学療法士・アスレチックトレーナー・栄養士・歯科医師など)が集い、様々な立場から選手をサポートした経験を発表しています。ウィンタースポーツにおける外傷についての講演や、当院でも実施しているPRP療法(多血小板血漿)、体外衝撃波治療、超音波診断機器を用いた診療についての報告がありました。
PRP療法についてはこちら
体外衝撃波治療についてはこちら

スポーツ現場でのメディカルチェックの一般演題の座長として当院林英俊医師が登壇致しました。

医療法人アレックス 林英俊医師


当院のリハビリテーション科に外部講師としてお越しいただいている森ノ宮医療大学の工藤慎太郎先生も「足底腱膜炎に対する超音波画像評価に基づくテーラーメード型理学療法」という内容で登壇されておりました。

森ノ宮医療大学 工藤慎太郎先生

 
診療では一つの事象にとらわれるのではなく、選手・患者さんの訴えから何が生じているのかを把握し、効果的な治療法を選択しなければなりません。整形外科分野はもちろんのこと内科・婦人科系を考慮した対応が必要な場合もあります。スポーツに関わる整形外科以外の疾患の例としてスポーツによる貧血・女性アスリートの無月経・喘息・オーバートレーニング症候群があります。
オーバーユース(使いすぎ)は聞いたことがあるかもしれませんが、オーバートレーニング症候群は過剰な運動負荷によるパフォーマンス低下のことを指します。トレーニング後の身体の回復が追いつかず、鍛えているつもりがむしろパフォーマンスを下げる結果につながります。オーバートレーニング症候群の治療には休息と栄養管理が重要ですが、こういった事象を知らないのでは対処が遅延し、復帰を妨げてしまうこともあります。
 
臨床スポーツ医学会学術集会では多角的な視野を持つこと・それぞれの連携を高めていくことの必要性を再認識できました。スポーツを打ち込む方を全力でサポートできるようにこれからもスタッフ一同自己研鑽に努めて参ります。

アレックスグループの参加メンバー

 
長野整形外科クリニック 理学療法士 高野秀人
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
髙野 秀人
花火の名所長岡から長野に移住して5年目!長野県の冬の日照時間の長さと山の美しさ(もちろんえびす講煙火大会も!)に魅了されています。私の治療方針は患者さんと二人三脚で進めるリハビリです。患者さんが目指すゴールに寄り添うこと、症状を十分に説明し、何故この治療が必要なのかを理解していただくことを大切にしています。また足関節を専門にしており、足関節の症例を多く担当させていただいております。陸上競技の経験からアジリティー(俊敏性)トレーニングを得意とし専門の資格も取得しました。速さにこだわりがある方、ぜひお声掛けください。 
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