MUA(Manipulation Under Anaesthesia)〜肩関節拘縮(凍結肩)に対する治療〜

肩関節拘縮(凍結肩)は数ヶ月から数年にわたって日常生活に影響を及ぼすことがあります。当院ではまずリハビリテーションを中心とした保存療法を行い症状の改善を図りますが、可動域の制限が強い場合はMUAと呼ばれる治療法を行うことがあります。
 

  • 肩関節周囲炎の病期

 
  • MUA:Manipulation Under Anaesthesia(麻酔下肩関節授動術)
肩関節周囲を支配している神経に麻酔をかけ、他動的に可動域を獲得する治療です。
入院の必要がなく、外来で施術可能です。神経の麻酔の際は超音波で周辺組織を確認しながら行うため正確に注射可能です。
従来の保存療法に比べて、早期の除痛効果・可動域獲得が期待できます。
 
合併リスク:神経損傷、呼吸障害、骨折、肩関節脱臼、肩関節腱板損傷
 
  • MUA後のリハビリテーション
MUA後はリハビリテーションが必須です。
術後1週間は可能な限り毎日リハビリテーションを実施します。その後は症状に応じて週2〜1回実施します。リハビリテーションでは、MUAで獲得した可動域を維持するために肩関節周囲の筋肉のストレッチやトレーニングを行います。
リハビリテーションの期間の目安は3ヶ月〜5ヶ月程度です。

 
長野整形外科クリニック
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