指が固まって伸びない腱鞘炎「ばね指(弾発指)」

ばね指(弾発指)の原因とは?

 指を曲げる腱(屈筋腱)は浮き上がりを抑えるように鞘のようなもの(腱鞘:けんしょう)で固定されています。その腱鞘の中を屈筋腱がスムーズに走行することで円滑に指の曲げ伸ばしができます。しかし、使い過ぎると腱鞘の中で摩擦力が大きくなり、屈筋腱が肥厚するか、腱鞘が肥厚します。そうなると屈筋腱が腱鞘の中をスムーズに通ることが出来なくなります。一度指を曲げると、反対側の手で伸ばさないと自力で伸びなくなったり、関節が硬くなって完全に伸びないという状態になってしまうことがあります。母指に最も多く、次いで中指・環指に好発、手を酷使する中高年女性に多いです。
 

ばね指の症状は?

 手指運動時の引っ掛かりと痛みが主な症状となります。指の付け根(MP関節掌側)の痛みと圧痛がみられ、指を伸ばすことによって痛みは増強します。
 特に朝方に症状が強く、腱鞘炎の進行により、屈曲した手指を伸ばす時に弾発現象が生じます。

画像・診断について

指の付け根(MP関節掌側)に腫瘤が触れて、圧痛があり、弾発現象がみられる。
超音波検査では腱の肥厚や滑走性を確認します。

例)中指屈筋腱
US①長軸像

患側(R)の方が健側(L)より屈筋腱が肥厚している。

US②短軸像


患側の方(R)の屈筋腱が肥厚している。

ばね指の治療について

保存療法として局所安静、薬物療法、腱鞘内ステロイド注射を行います。
再発を繰り返すケースや重症例は腱鞘切開術を検討し、近隣病院へ紹介となります。
 
長野整形外科クリニック
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