グロインペイン症候群(鼡径部痛症候群)
2021/10/15
グロインペイン症候群とは?
原因について
運動をする時やお腹に力を入れた時に鼠径部やその周辺に痛みが生じる、サッカー選手に多く見られる疾患です。原因は体幹筋力低下や股関節の柔軟性低下、それに伴う体幹-股関節動作の安定性・連動性の低下です。また、サッカーの片足立ちでキックをする動作自体が発症の誘因になります。身体機能が低下することで起こるため、一度発症すると治りにくく、慢性化しやすい疾患です。
グロインペイン症候群の症状
キック動作やランニングなどの繰り返しの運動などによって圧痛(押すと痛い)や運動時痛、鼠径部や下腹部、ふとももの内側などに痛みが生じます。画像検査・診断について
単純X線検査では股関節の骨形態評価を行い、骨そのものに変形がないか確認をします。MRI検査では筋損傷の有無や、疲労骨折などの骨髄内、関節唇損傷など股関節内の評価が可能です。
グロインペイン症候群の治療法
身体機能の問題を評価し、その問題を改善するリハビリテーションを行います。マッサージ、筋力訓練、協調運動訓練などが基本です。痛みを我慢したり、ケガが完治しない状態で無理にプレーを続けると、他の部分へ負担がかかってしまい、新たなケガや身体機能低下の原因にもなります。運動前の準備運動、運動後のケアをしっかりと行いましょう。