2019年11月16日にパシフィコ横浜で開催された第30回日本臨床スポーツ医学会学術集会において当院、関賢一(アスレティックトレーナー)が日本臨床スポーツ医学会と日本アスレティックトレーニング学会の合同で開催された、「ハイパフォーマンスを支えるAT(アスレティックトレーナー)の役割―競技種目別の視点と実際―」というテーマのシンポジウムで「アイスホッケー競技のサポート」というテーマでシンポジストとして発表してきました。
アイスホッケーは、氷上でパフォーマンスを発揮しなくてはならず、陸上とは異なる様々な動作・感覚が存在すると考えていました。私がトレーナー活動をするにあたりチームや選手からは、如何にして持っているパフォーマンスをフルに発揮できるのか?競技力を向上させるためにどのようなコンディショニングをすべきなのかなど求められることが多いです。またそのような環境下で起こる傷害についても、完全復帰をしていく過程で工夫が必要とも考えています。
そのようなスポーツ現場の疑問を元に、6年間にわたる大学選手の指導から多くの経験を積ませて頂きました。氷上での練習には環境を確保するのも大変です。都内にはアイスリンクは数か所で、それぞれの大学がそのリンクを利用するという限られた環境であります。よって氷上練習の時間以外での陸上でのコンディショニングが重要ではと考えています。そのコンディショニングは氷上の動きの感覚に近い内容でなければならないと考えています。
シンポジストとして、今までの活動経験より、それに裏付けられる様々な根拠(先行研究)を結びつける大切さをメッセージとしてお話をさせて頂きました。
当日は、他シンポジストの先生方のお話を踏まえ、これからの医療と現場を結びつけていく様々なヒントを与えて頂いたと思います。特に怪我をした選手が最高のパフォーマンスを獲得するまでのパフォーマンス向上を含めた活動を今後も追及していきたいと思います。
関 賢一