CTとMRIの違い

MRIとCTってどこが違うのでしょうか?


どちらもベッドに乗り、ドーナツ型のドームに入って検査します。
そのためでしょうか、MRIとCTとを混同されている方が多いように感じます。

これがアレックスグループにある検査機器の写真です。


左がCT、右がMRIですが、確かによく似ています。
 

メカニズムの違い 「X線を人体に照射(被爆)するか、しないか」


MRI
強い磁場の中で身体に電波を当て、体内の成分に含まれる水素原子から戻ってくる信号をキャッチして断層像を得る機器です。
「核磁気共鳴」という物理現象を利用していてX線を使いませんので、被曝は完全にゼロです。

CT
身体に様々な方向からX線をあて、得られた透過データをコンピューターで計算して断層像を得るというものです。
被曝は避けられませんが、障害が認められる線量を越えることはありませんので安全です。

 

体感できる違い 「音と検査時間」


MRI
・音がうるさいので、ヘッドフォンや耳栓を使う
・検査時間が長い(20〜30分程度)

CT
・機械音はするものの、ヘッドフォンや耳栓を使うことはない
・検査時間がおよそ10分以内(造影検査などがない場合)
 
 

複数の検査を受けていただく理由


診断や病状の経過を確認するために、複数の検査をお願いすることが少なくありません。
放射線科でご案内する検査は次の様なものがあります。

・レントゲン
・MRI
・CT
・骨密度検査(DEXA法)
・超音波(US)
 
時々患者さんから
「MRI検査をしたのに、CT検査も受けないといけないのですか?」
という相談を受けることがあります。
 
結論からいうと
担当した医師が治療方針を決めるために必要としている情報が、MRIだけでは得られないために、CT検査を追加することが必要
と医師が判断したからです。
 
各検査にはそれぞれの特徴があり、わかる内容が違います。
それを示したのが以下の表です。
 


MRIは、軟部組織(筋肉や腱、靱帯)の性状を確認することが得意です。
CTは、骨の詳細な内部構造や立体的な位置関係を確認することが得意です。

また、CT、MRIは検査中に動きながら検査することができません。
そのため、関節を曲げた時(屈曲)・伸ばした時(伸展)の状態を確認するためには、レントゲンが活躍します。
 
検査を進めるには、患者さんのご理解と同意が必須です。
患者さんが納得されていない場合は、検査を行いません。

もし、検査目的・内容に関する質問や検査に対して不安に感じることがあれば、医師またはスタッフにお尋ねください。
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