ストレートネックへの運動療法

2020/09/08
理学療法士
早瀬 有美加

ストレートネックってどんな病気?

首の骨(頚椎)は本来、生理的な弯曲といって身体の前方に突き出す弓なりのカーブを描いています。様々な理由によりそのカーブが失われて、定規を当てたように頚椎の並びが真っすぐになった状態を「 ストレートネック 」と呼びます。現代社会では、スマートフォンの普及や長時間のパソコンで、首を前に出す前傾姿勢を取ることが多く、「 スマホ首」とも言われ現代病の1つでもあります。


 

症状

成人の頭は体重の約10%ほどの重さがあるといわれています。ストレートネックになり頭が前に出るとバランスを取ろうとして首の筋肉が緊張し続ける状態となり首にとっては大きなストレスとなってしまいます。このストレートネックを放置していると様々な症状が出現します。

○普段から首こり・肩こりを感じやすい
○腕や手のしびれが気になる
○長時間のデスクワークが多い
○猫背を自覚している
○目が疲れやすい・ドライアイ
○やる気が起きない
○寝つきが悪い

これらに心当たりがある人はストレートネックかもしれません。
もし日常生活に支障をきたしているのであれば医師の受診をお勧めします。
 

原因

長時間のデスクワークやスマートフォンの利用、読書、高すぎる枕、電車での居眠りなどが挙げられます。
しかしストレートネックの最大の原因は「猫背」とも言われています。

 

腹筋や背筋の働きが弱いと骨盤が後ろに傾き、腰骨(腰椎)の生理的前弯が無くなり真っすぐになります。それにつられてその上の背中(胸椎)が猫背になり、さらにその上の頚椎は頭の重みで前に倒され伸ばされる。すると簡単にストレートネックが完成してしまいます。
ストレートネックを放置していると加齢とともにその形のまま変形してしまい、元に戻すことが難しくなるため早めに対策しないといけません。
 

セルフチェック

ストレートネックかどうかを今すぐ簡単にチェックできる方法があります。



上の写真のように、★かかと、★おしり、★肩甲骨、★後頭部の順番に壁に背を向けてまっすぐ立ちます。後頭部が壁につけば問題ないのですが、右の写真のようにもし後頭部と壁の間に隙間があるのならストレートネックの可能性があります。どんなに頑張っても後頭部が壁につかないのであれば重症の可能性が高く注意が必要です。
もし、ストレートネックかも?と心当たりがある方や、周りの人から指摘されたことがある方は一度試してみてください。
 

運動療法

ストレートネックが原因の肩こり首こりに対し内服薬や湿布を使用しても一時的に症状緩和ができるかもしれませんが根本的な治療にはなりません。また、徒手的なマッサージは深いところにある筋肉に届きづらく、強く揉み過ぎると筋肉を傷つけてしまい、かえって症状を悪化させてしまう恐れがあります。

ストレートネックの根本的な改善には運動療法が効果的です。

肩こりの原因となる筋肉は頚椎から肩甲骨に繋がっています。現代人は長時間前傾姿勢を続けることが多く、肩甲骨が外側に広がったままで動かないため、肩甲骨周囲の筋の血流悪くなって固くなりやすいです。すると肩甲骨の動きが余計に悪くなり悪循環となります。頚椎から肩甲骨に繋がっている筋肉を動的にストレッチさせて肩甲骨の動きを良くすることが肩こり解消の近道です。
以下の動画を参考に、ぜひ空き時間にお試しください。




 
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
早瀬 有美加
アレックス脊椎クリニックに勤務しております理学療法士の早瀬有美加です。
現在、主に脊椎疾患である腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、筋筋膜性腰痛症などの腰部の病気や、肩こり、頚部痛を中心にリハビリを行っています。
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