骨粗鬆症
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは
骨の量(骨の密度)が減ったり、骨の強度が低下して起こる病気です。
骨粗鬆症になると、骨自体が脆くなり背骨(脊椎)の 椎体骨折(通称:圧迫骨折) や、大腿骨近位部(頚部・転子部)骨折などの骨折のリスクが高くなります。
骨粗鬆症の人は痛みなどの自覚症状がなく、椎体骨折や軽微な外傷(立った姿勢から)で骨折を発症し、進行していきます。
また、骨粗鬆症はホルモン分泌の関係で特に女性に多いと言われています。
出産や月経不順、婦人科疾患の治療などで、知らない間に骨密度が低下している可能性があります。
骨密度を測定することで骨粗鬆症の診断や骨折危険性の評価が可能となります。
脊椎圧迫骨折

骨粗鬆症の検査
骨密度検査(DEXA法)
当院では、 DEXA法 で検査をしていきます。
様々な検査方法がありますが、最も精度の高い骨密度測定法です。
誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被爆量も少ないという利点があります。
検査にかかる時間は約15分です。
強さの異なる二種類のX線を使って太もも(大腿骨頚部)と腰の骨(腰椎)の撮影をしていきます。
YAM値(ヤム値)
YAM値(ヤム値)といわれる「若い人の骨密度を100%としたとき、骨密度はどのくらい低下しているか」ということを示す値を用いて骨密度検査結果を説明いたします。
問診による骨折リスク判定
WHOが推奨する骨折リスク判定に基づき評価しています。
血液検査(骨代謝マーカー)
骨はリモデリングする組織です。リモデリングとは、骨形成・骨吸収し、緩徐ですが新進代謝をしております。代謝回転の度合いを血液検査で判定し腎機能やカルシウム代謝と統合して評価しています。
骨粗鬆症の治療
ひとりひとりに合った治療方法を提案します。
食事による治療 を提供します。
薬物による治療 を検討します。
運動・日光浴などの生活指導を行います。