骨粗鬆症

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは

骨の量(骨の密度)が減ったり、骨の強度が低下して起こる病気です。

骨粗鬆症になると、骨自体が脆くなり背骨(脊椎)の 椎体骨折(通称:圧迫骨折) や、大腿骨近位部(頚部・転子部)骨折などの骨折のリスクが高くなります。
骨粗鬆症の人は痛みなどの自覚症状がなく、椎体骨折や軽微な外傷(立った姿勢から)で骨折を発症し、進行していきます。
また、骨粗鬆症はホルモン分泌の関係で特に女性に多いと言われています。
​出産や​​​​​月経不順、婦人科疾患の治療などで、知らない間に骨密度が低下している可能性があります。
骨密度を測定することで骨粗鬆症の診断や骨折危険性の評価が可能となります。

骨の仕組み

骨は、骨格を形成する基礎であり、且つ体内のカルシウム代謝の調節を行う臓器です。よく鉄筋コンクリートに例えられます。鉄筋部が骨質(コラーゲン、竹の様なしなやかさ)、コンクリート部(皮質骨・海綿骨)であり、いずれも新陳代謝(骨形成・骨吸収)して保持されています。古い骨が壊されることを 骨吸収(こつきゅうしゅう) 、新しい骨がつくられることを 骨形成(こつけいせい) といいます。この骨吸収と骨形成のバランスが保たれることで、健康な骨がつくられます。  閉経女性では女性ホルモンが枯渇することで、この新陳代謝が亢進し、骨吸収が優位となって骨が溶け出し、骨粗鬆症が進行します(閉経後5-10年)。YAM値70%、もしくは骨折既往のあるYAM値70-80%の境界領域の方には、生活改善とともに薬物治療をお勧めします。治療の目的は、趣味や人生を謳歌できるよう、健康寿命を維持し、人生最後まで骨折で寝たきりを作らないことです。

骨吸収・骨形成
  • 骨吸収 は古くなった骨のカルシウムやコラーゲンを分解・吸収する破骨(はこつ)細胞のはたらきによって、 古い骨が壊される ことをいいます。
  • 骨形成 は骨の表面にコラーゲンをつくり、そこに血液から運ばれたカルシウムを付着させるはたらきを持つ骨芽(こつが)細胞によって、 新しい骨がつくられる ことをいいます。

骨粗鬆症の検査

骨密度検査(DEXA法)




様々な検査方法がありますが当院では、DEXA(デキサ)法で検査を実施しています。
DEXA法は最も精度の高い骨密度測定法で、強さの異なる二種類のX線を使って太もも(大腿骨頚部)と腰の骨(腰椎)の撮影をし骨定量を測ります。


★ポイント★
誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被爆量も少ないという利点があります。

※検査にかかる時間は約15分です。

検査後の流れ

①YAM値(ヤム値)といわれる「若い人の骨密度を100%としたとき、骨密度はどのくらい低下しているか」ということを示す値を用いて骨密度検査結果を説明いたします。

②骨粗鬆症の評価方法はWHOが推奨する骨折リスク判定に基づき実施しています。

➂骨密度の数値が低い患者さんは、代謝回転の度合いを血液検査で判定し腎機能やカルシウム代謝と統合して治療方針を検討します。

骨粗鬆症の治療介入

当院では、ひとりひとりに合った治療方法を提案しております。

骨形成を促すもの、骨吸収を抑制するもの、材料補給するものなど現在は様々な薬剤が使用可能です。
剤形も内服、注射(皮下、静脈注射)などあり、当院ではその患者様の骨密度、骨代謝、年齢、性別、リスク因子、生活様式を総合的に評価し、
オーダーメイドで治療内容を提示し、選択していただきます。

治療方法

骨粗鬆症外来担当医



当院では、骨粗鬆症の早期診断を行う事が出来ます。
その結果から、あなたに最も適した治療方法を提案致します。
まずはお問い合わせください。

【外来担当日】 水・金曜日終日、第5週土曜日

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アレックス脊椎クリニック
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