腰椎椎間板性腰痛
- 2017/04/21
脊椎圧迫骨折とは、背骨の一部(椎体)がつぶれるように折れてしまう骨折のことです。
転倒したときや、くしゃみ・咳といった軽い動作でも起こることがあり、特に50歳以上や骨粗しょう症のある方に多くみられます。
最初は「少し腰が痛いだけ」と思っても、日がたつにつれて痛みが強くなる場合があるため注意が必要です。
(吉原潔 腰博士より引用)
脊椎圧迫骨折は背骨の椎骨がつぶれてしまう骨折のことで、次のような場合に発生します。
① 高所からの転落など大きな外力が加わって起こる場合(外傷性)
② 加齢で骨が脆くなり、軽微な外力で起こる場合(骨粗鬆症性)
③ 転移性骨腫瘍などが原因で起こる場合(病的)
これらの中で頻度が高い骨粗鬆症性の脊椎圧迫骨折についてご紹介します。
骨粗鬆症性の脊椎圧迫骨折は年々増加しています。
脊椎圧迫骨折は、軽く尻もちをついたり、くしゃみをしただけの軽微な外力で発生する場合や、いつ骨折したのかが分からない(いつの間にか骨折)ようなこともしばしば見受けられます。
閉経後は、女性ホルモンの分泌が低下する為、骨強度が低下し骨折のリスクが高くなってしまいます。
その他にも、食生活、運動不足、喫煙などもリスク要因としてあげられます。
骨粗鬆症とは骨強度が低下し、骨折リスクが増大した状態で骨強度は骨密度と骨質の2つの要因からなります。
2つの要因のどちらかが低下していても骨強度は低下し、骨折リスクは増大します。その為、当院では骨密度と骨質の検査を行っています。
当院では骨質を決定するものの1つである、骨代謝を採血から検査しています。
採血では骨を作り出す量(骨形成マーカー)と骨が溶け出す量(骨吸収マーカー)を調べることができます。
骨形成マーカー:低値
骨吸収マーカー:骨形成マーカーの量を大幅に上回っている
※骨密度と骨質の結果は、当院の医師におたずねください。
詳しくはこちらをご覧ください。
骨の仕組みと薬物による治療
保存療法と手術療法があり、圧迫骨折は、まず原則保存療法を行います。
保存療法には装具(コルセット)療法やリハビリテーションがあります。
保存療法で改善しない場合や骨の一部が神経を圧迫することにより麻痺などの神経症状が出ている場合などに手術が選択されます。
骨粗鬆症性の圧迫骨折に対する手術の1つとして、経皮的椎体形成術(BKP:Balloon kyphoplasty)があります。
つぶれた骨の中にバルーンを留置し拡張することによって高さが回復し整復されます。そして同時に骨セメントを充填し固定する手術です。
※ 骨折の形態 によっては、 経皮的椎体形成術では対応できず 、金属スクリューを使った固定術が必要になる場合もあります。