骨の仕組みと薬物による治療

公開日: 2019/06/26
更新日: 2020/05/03
医師
江口 直

骨の仕組み

骨は、骨格を形成する基礎であり、且つ体内のカルシウム代謝の調節を行う臓器です。よく鉄筋コンクリートに例えられます。
鉄筋部が骨質(コラーゲン、竹の様なしなやかさ)、コンクリート部(皮質骨・海綿骨)であり、いずれも新陳代謝(骨形成・骨吸収)して保持されています。
古い骨が壊されることを骨吸収(こつきゅうしゅう)、新しい骨がつくられることを骨形成(こつけいせい)といいます。
この骨吸収と骨形成のバランスが保たれることで、健康な骨がつくられます。  
閉経女性では女性ホルモンが枯渇することで、この新陳代謝が亢進し、骨吸収が優位となって骨が溶け出し、骨粗鬆症が進行します(閉経後5-10年)。
YAM値70%、もしくは骨折既往のあるYAM値70-80%の境界領域の方には、生活改善とともに薬物治療をお勧めします。
治療の目的は、趣味や人生を謳歌できるよう、健康寿命を維持し、人生最後まで骨折で寝たきりを作らないことです。

 

骨吸収とは 


古くなった骨のカルシウムやコラーゲンを分解・吸収する破骨(はこつ)細胞のはたらきによって、古い骨が壊されることをいいます。 
 

骨形成とは


骨の表面にコラーゲンをつくり、そこに血液から運ばれたカルシウムを付着させるはたらきを持つ骨芽(こつが)細胞によって、新しい骨がつくられることをいいます。

 骨粗鬆症の治療介入

骨形成を促すもの、骨吸収を抑制するもの、材料補給するものなど現在は様々な薬剤が使用可能です。
剤形も内服、注射(皮下、静脈注射)などあります。
当院ではその患者様の骨密度、骨代謝、年齢、性別、リスク因子、生活様式を総合的に評価し、オーダーメイドで治療内容を提示し、選択していただきます。

この記事を書いたスタッフ
医師
江口 直
脊椎脊髄疾患及び骨粗鬆症の治療を中心に行っております。脊椎は、首・背中・腰と連なる臓器であり、どこかに異常を示せば、その代償として様々な部位での疼痛を発症します。その原因を突き止め、痛みやしびれに対して真摯に診察・治療の手助けをさせていただきます。また前病院での経験も活かし、骨粗鬆症と、これに伴うリエゾン治療(他科からの相談と治療共有)にも力を入れていこうと考えております。
アレックス脊椎クリニック
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