MRI検査

MRI(磁気共鳴画像診断装置)

MRIとは

MRI(磁気共鳴画像)は、体の中の原子の動きを使って画像を作る技術です。体の中の原子は普通はバラバラな方向を向いていますが、強い磁場の中に入ると同じ方向を向きます。そこに特定の電磁波を当てると、原子が振動して元の位置に戻ろうとします。この動きを計算して画像にするのがMRIです。

MRI検査でわかること

MRIは、筋肉、腱、軟骨など、CTやレントゲンでは見づらい部分を詳しく調べるのに役立ちます。また、血管も造影剤を使わずに見ることができます。

MRIの特徴

大きな音がする
MRIの機械は、強い磁場を使って画像を撮ります。そのため、撮影中に大きな音がします。これは機械の中のコイルが振動する音です。検査中は耳栓やヘッドホンが用意されることが多いです。
体が熱く感じることがある
MRIは強い電磁波を使って信号を集めます。この電磁波が体内の原子を動かすと熱が生じます。これにより体が少し熱く感じることがあります。機械は安全に制御されていますが、もし不快に感じたら教えてください。
検査室内が寒い
MRIの機械は熱と湿気に弱いので、検査室は冷たく保たれています。寒いと感じるかもしれませんが、ご了承ください。

MRI検査について

当院ではMRIはありませんが、併設しているAR-Ex尾山台整形外科にMRIがあります。
腰や首の痛みでは、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、頸椎椎間板ヘルニア、頸部脊柱管狭窄症などを疑いMRI検査が必要になることがあります。
その際は、 AR-Ex尾山台整形外科での検査 になります。MRI検査の詳細は、診察時に医師やスタッフから案内します。

検査費用・検査時間


腰部のMRIは約30分、費用は3割負担で約6,500円です。
頚部のMRIは約25分、費用は3割負担で約6,500円です。
その他は以下の詳細をご覧ください。
MRIの費用と時間について
 

狭い所が苦手な患者様へ

MRI検査は装置の中が狭く、約30分間の静止が必要です。このため、検査時間の長さが閉所恐怖症を誘発することもあります。
安心して検査を受けるために
MRI検査では、楽な体勢で安心して受けることが大切です。例えば、足から入るなどの工夫も可能です。不安や要望があれば、担当技師にお伝えください。以下は当院の閉所恐怖症の方に対するMRIのページリンクです。どの程度MRIに入るのかの動画も掲載しています。
MRI閉所恐怖症の方へ
 

禁止・注意事項

MRI検査禁忌
心臓ペースメーカー、埋込型除細動器、人工内耳などの体内電子機器
MRI装置の中では、体内電子機器に不具合が発生する可能性があり、生命に重大な危険を及ぼします。

手術やケガなどで強磁性体を含む材料が体内に残存する場合
MRIは大きな磁石です。強磁性体はMRI装置の磁場に反応して、吸引など重大事故の原因になります。体内金属の材質が分からない場合は、手術した病院に確認しなければ、MRI検査が受けられません。特に2000年以前に手術受けて体内残留金属がある方はお申し出ください。ケガなどで目に微細な金属片が残留している場合は、MRI検査によって失明する危険性があります。

術後2か月の血管内コイルやステントなどで強磁性体ではない金属が体内にある場合
MRI対応金属でも磁場に反応し、わずかでも動いてしまう可能性があります。

妊娠3か月以内の妊婦、または妊娠可能性がある場合
妊娠早期(3か月以内)のMRI検査は胎児に影響を与える可能性があり、MRI検査を行えません。妊娠3か月以降は医師とご相談の上、MRI検査を受けることは可能です。

磁力にて装着している義眼
磁力にて装着している義眼は可動式アタッチメントが故障する可能性があります。
 
MRI検査原則禁忌
入れ墨、タトゥー、アートメイク(アイライン・眉毛など)
着色成分に鉄分を含んでいる場合があり、含まれる量によっては発熱または火傷する可能性があります。
カラーコンタクトレンズ
カラコンの色素には鉄分が含まれており、発熱または火傷、場合によっては失明する可能性があります。
※当院ではコンタクト保管ケースの用意はございません。ご自身で持参するか検査当日は着用せずに来院ください。
化粧、ラメ・ネイルアート
化粧品の成分には鉄分が含まれており、特にラメ入りの化粧は発熱または火傷する可能性があります。頭部・頚部・肩部などの上半身のMRI検査は特にお気を付けください。特に頭部MRI検査は発熱に至らずとも、画像の歪み(ゆがみ)の原因となり、診断の妨げとなります。
避妊リング(IUD)着用時
ミレーナは検査可能ですがノバTやリング状のものは発熱する可能性があります。
カツラ、ウィッグ、医療ウィッグ、髪留め、ヘアピン、増毛パウダー
カツラ、ウィッグ、医療ウィッグ、髪留め、ヘアピンなどは強い力で引っ張られてしまうので検査中は外して頂きます。増毛パウダーは粉成分に鉄分が含まれていますので、火傷をしてしまう恐れがあるので検査当日のご利用はお控えください。
カイロ
そのまま検査してしまいますと火傷する恐れがあります。また、強い力で引っ張られ袋の中身が破裂してしまう事故が相次いでおきています。その場合、検査復旧にかなりの時間を必要とします。
湿布、エレキバン、置き鍼、経皮吸収型貼付薬
発熱または火傷する恐れがあるため検査前に剝がして下さい。
吸湿発熱性繊維(ヒートテック)
検査中、体温上昇されやすいため着用しないようにして下さい。
電子機器類(補聴器、スマートフォン、時計、カードなど)
故障やデータ破損に繋がる可能性があります。検査前に外してください。
眼鏡
火傷や破損する恐れがあるため検査前に外してください。
財布、紙幣、小銭、鍵などの貴重品
装置に吸着したり紛失してしまうので必ず更衣室に保管をお願い致します。
コルセット、ニーブレースなどの装具
装具(ギブス以外)を装着した状態では安全確保が難しい場合、医師の判断で外した状態での検査をお願いすることがあります。
義歯、入れ歯
着脱可能な義歯は火傷防止のため検査前に外してください。
義足、義手、義眼
装着されている場合は必ず検査担当の技師にお申し出ください。基本、着脱しての検査となります。

最後に

MRI検査は体内の原子の動きを利用して詳細な画像を作成する技術です。
筋肉や軟骨、神経、血管などを詳しく調べることができ診断に役立ちます。
検査を受ける際には、心臓ペースメーカーや金属インプラントなどの禁忌事項に注意し、事前に医師と相談してください。
不安や疑問があれば、担当技師に遠慮なくお伝えください。


 
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