第33回 日本臨床スポーツ医学会 学術発表報告

第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会

2022年11月12~13日に北海道札幌のロイトン札幌で開催された第33回日本臨床スポーツ医学会学術集会において、当院理学療法士の井関航、杉坂朋美、増田泰輔が学術発表いたしました。以下に発表内容とコメントを掲載いたします。

 井関航

「腰部多裂筋の筋厚変化率を増加させるために必要なBird dogトレーニング設定の検討」を発表いたしました。Bird dogトレーニングは、腰部多裂筋のトレーニングとしてよく使用されていますが、有効かつ説明可能な回数・秒数は不明です。本研究では、健常者が行うべきBird dogのトレーニング設定を検討いたしました。結果、腰部多裂筋の筋厚変化率が20%以下の対象者には20秒×4セットのBird dogトレーニングが必要であることが示唆されました。健常な方でも、Bird dogトレーニングを20秒×4セット行うことで、腰痛予防に繋がるのではないかと考えます。今回の研究を行う上で、多くのことを学び、多くの人に助けて頂きました。今回の報告と、学会で得た知識を日々のリハビリテーションで活用していきます。

杉坂朋美

「腰部多裂筋の機能低下に対する効果的な運動療法の検討-Pelvic tiltとBird dogの比較-」を発表いたしました。慢性腰痛患者では腰部多裂筋の筋厚変化率が低下していると報告されています。研究では、臨床でよく行われるPelvic tiltとBird dogという二つの運動療法を行い、運動前後の腰部多裂筋の筋厚変化率を測定しました。結果、両運動後に腰部多裂筋の筋厚変化率は増加しましたが、Bird dogの方が運動後の変化率が大きくなることが分かりました。今回の報告を日々の臨床に活かし、腰痛に悩んでいる患者様を多く救えるように努めてまいります。

増田泰輔

「腰痛患者における腰部多裂筋の筋厚変化率を増加させるために必要なBird dog トレーニング設定の検討」を発表いたしました。慢性腰痛患者では腰部多裂筋が萎縮、多裂筋の筋厚変化率が低下していると報告されています。本研究では、その体幹深部筋のトレーニングのひとつであるBird dogのトレーニング設定を検討いたしました。結果は腰痛患者に対するLM筋厚変化率を増加させるために必要なBird dogトレーニング設定は最低20秒×2セット必要であることが示唆されました。今回の学会参加で学んだことを臨床に繋げ、これからも精進してまいります。
          
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