側弯症の装具療法
装具療法
脊柱を正面から見て左右に曲がっている状態を脊柱側弯症といいます。当院では画像検査を含む診察の結果、装具療法が適応と医師が判断した場合、装具が処方されます。
装具療法の目的は側弯の進行を防ぐことです。
シェノー装具
当院で処方する装具はシェノー装具です。シェノー装具は、ヨーロッパにおける側弯装具の考え方でDr.Cheneauにより1979年に考案され1999年Dr.Rigoらにより RSC (Rigo System Sheneau Brace)定義が確立された側弯装具です。
プラスチックのみのため軽くてコンパクトであり、前止め式で自己装着がしやすいです。
そして高い矯正力であることが特徴的な装具です。(進行防止成功率69% Lorenzら,2022)
装具療法の適応と装着時間
装具療法の適応は、基本的には成長期のお子様です。身長が伸びる第二次成長期は、側弯が進行しやすい時期のため、装具療法により側弯の進行防止が期待できます。
効果を出すには、1日18時間以上の装着が必要です。入浴や体育の授業以外は常に装着をお願いします。
装具作成について
当院のシェノー装具作成は、患者様のお身体を採型した石膏モデルとレントゲン写真、技師による採寸データを専用ソフトに読み込み設計し作成します。正確にお身体を採寸するため、下着または水着、スポーツウエアに着替えていただきます。
作成には「採寸・型取り」と「装具お渡し」の2回の来院が必要です。
その際、必ず保護者同伴でご来院をお願いします。