第30回日本臨床スポーツ医学会学術集会 学術報告 理学療法士 田中聡子 瀧北渚

公開日: 2019/11/27
更新日: 2019/11/27
理学療法士
田中 聡子

2019年11月16日~17日に横浜パシフィコで開催された第30回臨床スポーツ医学会において当院理学療法士の瀧北 渚と田中聡子が下記演題を口述発表してきました。
 
〇「片側が超初期の両側腰椎分離症に対する装具療法の検討」


瀧北 渚 理学療法士
 
 
〇「片側初期の両側腰椎分離症に対する装具療法の検討」

田中聡子 理学療法士
 
腰椎分離症は成長期のスポーツ選手に好発する脊椎の疲労骨折です。骨折ですから治療には固定が必要であり、多くの施設で硬性装具を使用しています。
分離症について詳しくはこちら ☞  https://ar-ex.jp/spine/95400656802/%E8%85%B0%E6%A4%8E%E5%88%86%E9%9B%A2%E7%97%87



成長期腰椎分離症の原因は、体を反る動きと捻る動きの影響が大きいと考えられています。
硬性装具はその名の通り硬いプラスチック素材でできているため装着感が良くありません。それにより装着をしなくなってしまうといった治療上の問題があると言われています。
半硬性装具は軟性装具の背部にアルミの支柱を入れ、体を反る動きのみを制限します。そのため、硬性装具と比べて圧迫感が少なく快適です。
そこで当院では半硬性装具にギプスシーネを加えた固定方法を採用しています。第27回腰痛学会において片側腰椎分離症に対する当院の装具療法は有効であると報告しました。



腰椎分離症は片側よりも両側のほうが骨癒合率は低くなることが知られています。
今回、両側腰椎分離症に対する当院の固定方法による装具療法を行い、その治療結果を報告しました。
 
結果、初期の両側腰椎分離症に対する装具療法の骨癒合率は100%でした。
 
片側が進行期の両側腰椎分離症は対側の病期により、癒合率が異なりました。
骨癒合率の先行研究をみると、両側初期腰痛分離症は70~80%、片側が進行期の両側腰椎分離症の癒合率は50~60%と報告されています。
両側初期腰椎分離症に対しては当院の装具療法は良好な成績でしたが、進行期については症例数が少なく、一概に比較できません。今後も検討していく必要があります。



腰椎分離症は早期であれば、保存療法による治療で骨癒合が期待できます。また2~6か月間のスポーツ休止期間のリハビリテーションにより、骨折前より高いレベルで復帰できるよう我々が全力でサポートしていきます。
そのためにも引き続き積極的に学会に参加するなど自己研鑽に励み、当院の治療に活かしてまいります。
 
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
田中 聡子
アレックス脊椎クリニック、理学療法士の田中聡子と申します。主に脊椎と女性の健康について勉強しています。遥か昔の学生時代はスポーツとは縁がなく、大人になってから始めるスポーツは、激しく楽しく、と同時に体力の限界への挑戦でもあります。スノーボード、サーフィンとやってきましたが、現在はヨガで体力維持をしています。何歳になってからでもスポーツを楽しめるよう、一緒に楽しく、正しく、運動していきましょう。よろしくお願いいたします。
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