第32回日本整形外科超音波学会 理学療法士 小尾渚

 2021年07月17日・18日に「なら100年会館」で開催された「第32回日本整形外科超音波学会」において、当院理学療法士の小尾渚が「座位で行う運動療法が多裂筋機能低下例の筋厚変化に及ぼす効果」という演題で、(発表形式:パネルディスカッション)発表しました。

〇「座位で行う運動療法が多裂筋機能低下例の筋厚変化に及ぼす効果」


小尾渚 理学療法士


 先行研究では、慢性的に腰痛のある80%の方に腰部多裂筋の萎縮があると報告しており腰部多裂筋のエクササイズを行った結果、腰痛改善が得られると報告されています。
 これらのことから腰痛治療には腰部多裂筋のトレーニングが必要とされています。エクササイズは、電気刺激療法と同時に組み合わせることで運動の効果が高まると言われています。
 今回の研究では、腰部多裂筋エクササイズと電気刺激療法を同時に行い、その前後の腰部多裂筋の筋厚(筋肉の厚さ)変化率について発表しました。






 上記のように、セラバンド(ゴムのチューブ)を用い、電気刺激療法(高電圧パルス電流)を行いながら座位で行う多裂筋エクササイズを実施していただきました。

 結果、エクササイズ実施前と比べ実施後で筋厚変化率が増加し、このことから本研究で検討した腰部多裂筋エクササイズは筋活動量の向上が期待できることがわかりました。
 今後は腰部多裂筋の機能が低下している方に対してこのエクササイズを実施し、腰部多裂筋の筋活動量を向上させることで腰痛改善の一助となればと考えております。



 発表後には、多くの先生方から質問や意見を頂きました。発表に伴い頂いた意見を真摯に受け止め、患者様と向き合うのと同様に研究にもしっかり向き合い、今後も外部に発信できるよう努力致します。
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