第42回 関東甲信越ブロック理学療法士学会 学術発表報告
第42回 関東甲信越ブロック理学療法士学会
2023年10月14~15日に埼玉県大宮市のソニックシティで開催された第42回関東甲信越ブロック理学療法士学会において、理学療法士の井関航がポスター発表いたしました。以下に発表内容とコメントを掲載いたします。
発表内容
「凍結肩患者に対する筋皮神経への超音波ガイド下徒手療法およびハイドロリリースが有効であった一症例」を発表いたしました。
近年、超音波画像装置(エコー)で体内組織を可視化し、徒手療法を実施すると痛みや可動域の改善率が高いことが報告されています。また、生理食塩水を組織内または組織間に注入する「ハイドロリリース注射」を施行することでも、痛みや可動域の改善率が高いことが報告されています。今回「凍結肩」と診断された患者様をマネジメントし、上記の2つの治療を医師と協力し実施したことで、痛みの消失と可動域の大幅な改善を認めました。発表を通して、改めてエコーの必要性と、治療組織に対して他職種が共通認識を持つ重要性を再確認しました。
(※凍結肩:原因がなく肩関節の可動域が低下してしまう状態の総称)
最後に
ポスター発表はフリーディスカッションだったため、多くの先生方から質問を頂き、多くの意見を交換でき、大変有意義な時間でした。引き続き、患者様へ改善率の高い治療の提供を目指し、医師と協力して研鑽してまいります。
アレックス脊椎クリニック 理学療法士 井関航
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