ヘルニコアを用いた化学的髄核融解術(椎間板内酵素注入療法)

公開日: 2020/02/29
更新日: 2020/05/26
柔道整復師
永野 みきみ

1.化学的髄核融解術

化学的髄核融解術は、椎間板内に酵素を含んだ薬剤を直接注射して、ヘルニアによる神経の圧迫を弱める方法です。「椎間板内酵素注入療法」とも呼ばれ、現在、日本では「ヘルニコア」のみが腰椎椎間板ヘルニアの化学的髄核融解術を行う薬剤として認められています。

 

2.へルニコアの概要

ヘルニコアの有効成分であるコンドリアーゼは、髄核の保水成分を分解する酵素です。
そもそも椎間板は背骨と背骨の間に挟まれ、ショックを吸収する役割を担っています。椎間板の中心には髄核という構造があり、この髄核が何らかの理由によって外に飛び出し、神経を圧迫するのが腰椎椎間板ヘルニアです。髄核は保水成分であるプロテオグリカンを多く含み、水分を含んで膨らんだ状態にあります。これは、飛び出して神経を圧迫しているヘルニアの髄核でも同じです。
この髄核に適切な量のヘルニコアを注入すると、コンドリアーゼによって髄核内の保水成分が分解され、水分による膨らみが適度にやわらぎます。その結果、神経ヘの圧迫が改善し、痛みやしびれが軽減すると考えられています。


 

3.化学的髄核融解術(ヘルニコア投与)の流れ

①レントゲン台に横になり体の位置を調整します。
 X線でヘルニアのある椎間板を確認しながら、針を刺す場所を決めます。
                
②針を刺す位置を消毒し、局所麻酔を行います。
   
      
ヘルニアのある椎間板内に針を刺し、ヘルニコアを注射します。                  


④病棟に戻り、しばらく安静にします。

   薬による副作用がないかなどの確認をします。

*椎間板の位置にもよりますが、約30分で終了します。
*手術室にて行います。

 

4.ヘルニコア投与決定から退院までの流れ

当院では基本的に1泊2日でヘルニコアの投与を行っています。以下の流れと異なるケースもあります。
詳しくは主治医にお尋ねください。



 

5.化学的髄核融解術の注意点

・薬による以下のようなアナフィラキシーが発現する可能性があります。
アナフィラキシーとはアレルギー反応の1つで、短時間に全身性にアレルギー症状が出る反応です。
皮膚症状:皮膚のかゆみ、じんま疹、紅斑・皮膚の発赤など
呼吸器症状:声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、唇のはれ、息苦しさ、呼吸困難など
消火器症状:腹痛、吐き気など    
視覚症状:視野がせまくなるなど
・過去にヘルニコアによる治療を受けた方は再度ヘルニコアの治療を受けることはできません。
・以下のような患者さんはヘルニコア治療受けられない可能性があります。
主治医とよく相談してください。


 

6.ヘルニコアをご希望の患者様は、お問い合わせください

アレックス脊椎クリニック
03-5758-1321
Web予約画面に移動する

 
この記事を書いたスタッフ
柔道整復師
永野 みきみ
初めまして。柔道整復師・アスレティックトレーナーの永野みきみと申します。現在、外来クラークとして勤務しております。 患者様一人一人に寄り添い、サポートさせて頂きます。宜しくお願い致します。
アレックス脊椎クリニック
ご予約はこちら

03-5758-1321

東京都世田谷区等々力4-13-1

東急大井町線
「尾山台駅」より徒歩2分