腰椎分離症

公開日: 2018/07/31
更新日: 2020/05/13
理学療法士
勝又 哲

腰椎分離症とは

腰椎分離症は、発育期のスポーツ選手に好発する脊椎疲労骨折のことです。
また分離症の発症は、ほとんどが発育期で成人してからの発症は、極めてまれです。

腰椎分離症は発育期に生じる腰痛の主因の1つと考えられています。
部活動やスポーツなど、頻繁に体を動かす子供に多い腰痛と言えば「成長期腰椎分離症」です。
 
腰椎分離症は早期に診断し、治療を開始することがとても重要です。初期の段階で治療をすれば、保存療法によって治癒する確率が高いのですが、分離症が完成し偽関節(いつまでも骨がつかない状態)になってしまうと癒合が不可能になります。
分離症を治療せずに放置すると、すべり症(腰椎のズレ)を起こして脚のしびれが出るなど重篤な後遺症を伴う場合があります。
スポーツをしているとき、体を捻ったり、体を反る動作を行って痛みを感じた場合、その原因は腰椎分離症かもしれませんので注意が必要です。主に野球やサッカー・テニス・体操などを行っている方に発症しやすいです。

当院では、レントゲン・MRI検査・CT検査を 可能な限り早急 に行い、早い段階での腰椎分離症の診断・治療を目指します。
また理学療法士・柔道整復師の指導の下、リハビリテーションを積極的に行い、身体の使い方、スポーツ動作のフォームを習得、同時に柔軟性も獲得し、早期にスポーツ復帰を目指します。

腰椎分離症の検査

腰椎分離症の進行過程は、「初期・進行期・終末期」に分類されます。CT検査で進行度合いを確認していきます。
しかし、超初期の分離症の場合は、レントゲンやCT検査で判断する事ができないため、MRI検査が有効です。
CT検査とMRI検査の結果から、骨癒合が望めるかどうかを判断します。
※骨癒合とは・・・骨折が治ること
 

①超初期の場合

骨癒合率は100%です。骨癒合の期間は2ヶ月半です。

②初期の場合

骨癒合率は90%以上で、骨癒合が期待できます。骨癒合の期間は約3ヶ月です。

③進行期の場合

骨癒合する場合と、骨癒合しない場合があります。
骨癒合の確率は、MRI検査の画像の結果である程度判断できます。MRI画像で炎症所見がある場合、骨癒合率は約60%、炎症所見がない場合、骨癒合率は約30%です。骨癒合の期間は約6ヶ月です。

④終末期の場合

骨癒合率は0%で、骨癒合は望めません。治療はまず疼痛の管理から開始し、痛みに応じて運動再開となります。
*分離症が片側なのか両側なのか、また年齢によっても骨癒合の期間と確率は変わってきます。
 

腰椎分離症の治療

日常生活での痛み(授業中の腰痛など)と分離部の圧痛(押したときの痛み)が消失した時期に、再度MRI検査やCT検査を行い、分離状態を評価します(約2~3ヵ月後)
CT検査で骨癒合が確認出来たら、理学療法士、柔道整復師の指導のもとで、コルセットを装着しながら徐々に軽い運動から再開していきます。
終末期の分離症では骨癒合を期待できない為、体幹筋力強化と全身の柔軟性の向上を目的にリハビリテーションを開始し、痛みの程度に応じて運動を再開していきます。
*運動の再開時期には分離状態などにより個人差がありますので、医師と理学療法士・柔道整復師が相談の上、再開時期を検討していきます。

コルセット(装具)療法

当院では初期または進行期の腰椎分離症と診断されると、コルセット(装具)を作成します。
これは、ギプスシーネに半硬性装具を合わせた装具で、腰を反る動作と捻る動作を制限します。

コルセットの巻き方


この記事を書いたスタッフ
理学療法士
勝又 哲
アレックス脊椎クリニックに勤務しております理学療法士の勝又哲と申します。現在、リハビリテーションで勤務し、来院する患者様の治療に全力で満足いくように治療させて頂いております。
スポーツは大好きで小学生はサッカー、バスケットボールをはじめ、それから、
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