第11回日本スポーツ理学療法学術集会参加報告

2025/02/13
理学療法士
髙野 秀人

大会テーマ「多様性とスポーツ理学療法」
日時:2025年1月25日~26日
会場:パシフィコ横浜ノース
 
 本学術集会は性別や年代に関係なく、すべてのアスリート・スポーツ愛好家に対して適切な医療を提供することを目指したテーマで開催されました。

 二日間に渡る学術集会の中で私が特に強調されていたと感じたのは女性理学療法士の活躍に関してでした。

 女性アスリートで頻度が高い障害の代表例として、疲労骨折と膝前十字靭帯損傷があります。疲労骨折については、「女性アスリートの三主徴(エネルギー不足・無月経・骨粗鬆症)」との関連について知られています。

 スポーツにおける相対的エネルギー不足(relative energy deficiency in sport; REDs)と 障害のリスクとの関連についての発表も多くありました。
 REDsは、アスリートの利用可能エネルギー不足によって起こる健康・パフォーマンスに有害な結果をもたらす症候群とされ、疲労骨折との関連が示されています。また、膝前十字靱帯損傷に関してはリラキシンという女性ホルモンによる靱帯の質への影響も着目されています。今後、女性ホルモンの影響による靱帯損傷をどのように予防していくかに関しても議論されていくと予想されます。
 
 このように男女の特性をふまえた上で理学療法は、性別に関係なく、どんなアスリートに対しても適切な治療と支援を提供するための方法を模索する必要があると述べられていました。
 スポーツで自己実現を目指す方、健康のためにスポーツを続けたい方など、それぞれのニーズに対して理学療法(セルフケア・予防)で応えることで、スポーツを楽しむ生活を長野地域からサポートしていきたいと思います。

長野整形外科クリニック
理学療法士
髙野 秀人
 
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
髙野 秀人
花火の名所長岡から長野に移住して5年目!長野県の冬の日照時間の長さと山の美しさ(もちろんえびす講煙火大会も!)に魅了されています。私の治療方針は患者さんと二人三脚で進めるリハビリです。患者さんが目指すゴールに寄り添うこと、症状を十分に説明し、何故この治療が必要なのかを理解していただくことを大切にしています。また足関節を専門にしており、足関節の症例を多く担当させていただいております。陸上競技の経験からアジリティー(俊敏性)トレーニングを得意とし専門の資格も取得しました。速さにこだわりがある方、ぜひお声掛けください。 
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