症例情報
性別:女性年齢:31歳
職業:事務職(育休中)
主訴:抱っこや歩くときに腰が痛い。授乳後に頸が痛い。
来院までの経過
出産(8ヶ月前)後、腰痛と頸の痛みが気になるようになりました。高校生時代に側弯の指摘があり、何度かレントゲンを撮ったことがあります。以前から、長く歩いたりすると腰や背中が痛くなることはありました。
側弯の影響ならば治ることはないと思い、あきらめていました。妊娠中はあまり動かなかったので、腰の痛みも気になりませんでした。
育児が少し落ち着き、当院受診されました。
画像所見
左のレントゲンから腰椎前弯(腰の反りが強い)、右のレントゲンから側弯(骨が横に曲がっている)がみられます。
治療介入
初診時は腰の痛みが強く、寝たり起きたり動くのが大変そうでした。また身体も柔らかいとは言えず、柔軟性の改善も課題でした。
背も高く、側弯もあり、日々の育児動作で負担がかかっていました。
また体幹や股関節周囲の筋力低下も目立ちました。
リハビリ通院は週に1回とし、自宅でお尻のストレッチ(写真1)や、肩甲骨を動かす運動(写真2)を行ってもらうことにしました。
またおむつ替えの姿勢や抱っこの姿勢なども一緒に考えて、負担を減らすように心掛けました。
介入後の経過
自宅でも一生懸命リハビリメニューを行っていただいたおかげで、腰の痛みは日に日に改善していきました。肩甲骨も最初は動きにくく、無理な力がかかって首が痛くなったりすることもありましたが、だんだんスムーズに動かせるようになりました。経過をみながら、ストレッチやトレーニングのメニューを追加変更し、自宅でも頑張っていただきました。
転帰
長く歩いても腰の痛みが出ることはなくなり、周囲からも姿勢が良くなったとほめられたと話してくださいました。セルフケアを習得し、今後も自分でリハビリを続けていただくようにご案内し、リハビリ通院終了しました。
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
鈴木 樹里
鈴木 樹里
日々生活している中で、突然関節の痛みに悩まされたり、思いがけない不調が出たりすることがあります。
「こんなことで整形外科に行ってもいいのかな?」
「妊娠中、授乳中、子供連れだけど行っていいかな?」
「こんなことで整形外科に行ってもいいのかな?」
「妊娠中、授乳中、子供連れだけど行っていいかな?」